40代ブスチビ男が、Tinderを始めた話 Season2

4.ブサクエⅣ そして老害へ・・・

用賀の駅で降りたのは初めてだった。

Tinderでお知り合いになった「まりこ」とお花見トークで盛り上がり、花見の場所は砧公園を選択した。すぐさま用賀のラブホテルを検索したがヒットしなかったので「もしも」のときは渋谷に移動作戦だ。

【Tinderクエストのモンスター情報おさらい】
まりこ レベル20 42歳 バツ1OL

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「はじめまして、ばかなべです。まりこさんですよね?」
「あ、はい・・。はじめまして」

「はい」の後に確実に「・・。」が存在した。これがどういう意味をもたらすのか・・・え、もしかして俺って見た目微妙ってこと(;゚Д゚)!?

などと無駄なことを俺は考えない。当初反応などどうでもいい。俺はもともと見た目は微妙、ゆえにここからふざけたおして「あれ?楽しいかも?」と勘違いさせればいいのだ。

あれ?楽しいかも?につなげるために必要なのは段取りの良さだ。初めて降りる駅とはいえ、砧公園までのルートは完全にインプット。公園から近いコンビニも理解しているし、ビニールシートだけでなく、残念ながら日焼け止め、ウェットティッシュさえも持参済。無論、軽いおつまみも準備している。もう女子ですわ。

「とりあえず、桜に向かいましょうか!」
「そうですね!行きましょう」

砧公園は用賀駅から歩いて10分少々。

この歩いてる時間にお互い軽く自己紹介、なんて当たり前のことは俺はやらない。すでにアポははじまっている。最短距離で結果を出すために俺がもっとも得意とするくだらない無駄話を連発だ。

こういうとき、俺の周囲のバカたちには本当に感謝だ。彼らがやりのけたバカな話、悲惨な話、切ない話がすべて俺のアポトークに使われる。KK先輩が大失恋した話など、笑いあり涙ありのスベリ知らずだ。経験談の二毛作、いや無限列車編。本当に楽させてもらってます。

KK先輩の話で和んだあたりでコンビニで酒を買い、いざ砧公園へ。

さすがは花見シーズン。

一切の緊急事態感がない人通りだ。

公園内は結構ひろくて、散歩には最適な公園かもしれない。

桜は見事に咲き誇っていた。

いやー、本当に桜はキレイだなぁ(゜-゜)

などと桜にうつつをぬかすこと10分。

 

俺はすぐに飽きた。

 

そりゃ飽きるだろ、いくらきれいとはいえ。同じような木が山ほどあるんですから。この年にもなれば桜はいろんなところで見てるちゅうに。

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てことで、桜がよく見える場所に陣取りレジャーシートを広げた。さて、軽く花見とやらを楽しもう。まさにそう思ったときだった。

 

「ご来場のみなさまにお願いです。新型コロナウイルス感染予防のため、園内でのご飲食はご遠慮いただいております~

 

ええ(;゚Д゚)

ここまで準備したのに飲み食いできないの(;゚Д゚)

これはやばい・・・とは思わなかった。

そこらじゅうでレジャーシートが広げられ、みなが弁当を食べながら酒を飲んでいる。

さすがに大人数集まっての宴会は見当たらなかったが、家族やカップル単位ではみなが普通に花見をしていた。まぁそれでいいと思うけどね。健康な人同士が触れ合う分には問題ないのだから。

それにしてもこういうのは懐かしい。

こういうのは、というのはネットで女と出会うということだ。

「出会い系」という言葉を目にしなくなり「マッチングアプリ」という言葉が力を持つようになった近年。「ご近所さんを探せ!」が閉鎖されて以来、俺はこの手のサービスに手を出していなかった。

右にスワイプし、つながった女とテキトーなメッセージラリーをすれば会うまではとりあえずイケる時代というのは素晴らしくもあるが、手軽すぎて達成感を感じないと率直に思った。

だって「ご近所さんを探せ!」では、まず「つかみ」のメールで引っかからなければなかなか返信はもらえなかったし、メールラリーも比較的長かったように思う。要するにどんなデブスであってもアポまで取り付けるのは一苦労だったのだ。

2000年前後はナンパしてる人間は変態だったし、出会い系に手を出すやつなど超変態扱いを受けたものだ。出会い系に出てくるのは大概デブかブスだったがTinderでは超ブスというのは稀にしか見当たらない。

マッチングアプリに参戦することが格好悪い・いかがわしいではなくなったため、普遍的な女が参加するのが当たり前なのだ。また、Tinderではそもそも飲み会希望の女も多い。素晴らしい時代だ。

一方、出会いのハードルが下がるのは結構なことだが、なんだか物足りない気もする。などと意味不明の物思いにふけりつつも、まりことのトークは概ね順調に進捗した。まりこは約1時間の間に350mlハイボールを2缶飲み干した。まりこさん、なかなかノリが良いんだな・・・。

さて、残念ながら桜の戦闘力も1時間も経てばもはや無力。気づけばただ原っぱでしゃべってるだけという状況に陥る。KK先輩の失恋話もそろそろ出尽くし感。ここは長居無用。渋谷に向かおう。

「次、行きましょう。面白い店あるんです」←実際はそんなものない
「そうですね、どこですか?」
「渋谷っす、渋谷」

渋谷に向かうべく、俺たちは公園を出た。

公園の前で信号待ちをしているとジャストのタイミングでタクシーが来てくれた。

「面倒なんで乗りましょう。」
「あ、うん。」

タクシーに乗り込み渋谷へ向かう。いや、厳密に言えばラブホがある渋谷に向かうだ。

いつもなら、夜に上野から鶯谷にタクシーに向かい、その道すがらキスをしたり乳を揉んだり手マンしたりするのだが、いかんせん時は昼。さすがに手マンは無理だ。では乳揉みは?いや、それも無理がある。ちきしょう、コロナのせいでアポが昼だとこういう弊害もあるのかよ・・と思いながら

 

ガッツリ乳は揉めた

 

すみません、ぶっちゃけ桜の下でキスはしてしまいました。

よって、ここで乳を揉んでも大きな波が起きたというよりも自然な流れだったといえます。

いや、そんなことより俺はこのとき思ったのだ。

こ・・・これはもしかして・・・・・・・

 

「Tin即」

 

多くのイケメンナンパ師が発する「Tin即」。

多分さ、「Tinderで知り合った女と当日に即セックスしました」という意味だと思うんですけど、マジバグってますよね。正直、なんなん?と思ってた。お前らだからできんだろと。俺らみたいな底辺には無理じゃボケ!!と。

でもね、もしこれ、俺ができたとしたら、これは大革命ですよ。

チビでも、ブスでも、もしかしたらTinderで知り合った女と当日に即セックスできるかもしれないってことっすわ。

そんなことになったら、全米、いや全チビ号泣でしょ。

一度はツイートしてみたかった、あの言葉「Tin即」。

この言葉を俺はツイートするのか!?

つづく。

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