今は亡き、健康的出会い系サイト「ご近所さんを探せ!」を活用し、メル友からとか、まずはアポってなどと眠たい展開じゃなく「合コン希望者限定募集」と結論をはっきり伝えたメールを100通ほど無差別に送信したところ、40歳主婦が引っかかってきた。
事前に得た情報は「太ってる主婦」のみだが、目的は合コン。太ってようが太っていまいがかかってこいの精神で池袋にやってきたぜ!ということを前回の記事でお伝えした。
そして、俺と相方の海くんがケンタッキーフライドチキン池袋北口店の前で女の到着を待っていると、間もなく太ってる主婦は現れた。
「お待たせしました~」
「あ、どうもはじめ・・・・」
ダイナマイトォォ!!!(゚д゚)
現れたのは身長170オーバー(ついでに体重75オーバー)であろう、ダイナマイトハニー(;゚Д゚)
・L子 レベル7 40歳 推定身長170㎝ 推定体重75㎏
・M子 レベル14 42歳 推定身長158㎝ 推定体重45kg
L子・・・マジでデカい・・・
ダイナマイトなハニーでもいいんじゃないだって?
いいわけねぇだろ(´゚д゚`)
ダイナマイトすぎてめまい起こしそうというかもうめまい起きてるよ。
これは、見た目だけでいえば久本軽く超えてるぞ・・・ケンカしたら絶対俺負けるやん・・・
「ばかなべ君だよね?どっちの人かな?」
「は・・はひ!!わたひでふ!!(;゚Д゚)」
「ふふ・・よろしくね♡」
ああ、「よろしくね♡」の言い方が、いかにもマダム(;´Д`)
ダイナマイトマダムL子の出現により、さっきまでイケイケだった俺は正気を取り戻してしまった。
L子を形容するならば派手でイタめの巨漢主婦。その体型とは裏腹に長く伸びたカラフルなネイルは老化に対するファイティングポーズにほかならない。
乳ドーーン
腹ドーーン
ケツドーーーン
のドンドン祭りダイナマイト・・・
一方、M子もM子でなかなかだ。
M子を形容するなら「教科書通りの42歳」「圧倒的な42歳」「42歳の決定版」とでも言いたいのかと聞きたくなるような完璧な昭和の42歳。平成ではなく昭和、もちろん令和のはずなどない。アンチエイジングではなく、ウィズエイジングな落ち着いた雰囲気の地味主婦・・・
要するに普通のオバサンである。
いや、42歳を一様にオバサン呼ばわりするのは本意ではない。俺は熟女に理解があるほうだと思うし、50代の石田ゆり子こそ最強の女性だとさえ思ってる。
しかし、M子はなんというか・・・簡単に言うとピークはとっくの昔に終わった系ですよね?感が否めないのだ。理由は明確にはわからないのだが、絶対ピークは過ぎた武蔵小杉にいそうな奥様ではなく、和光市にいそうな主婦である。
60代の男性ならばM子はドストライクだろう(L子は論外)。60代が好みそうな枯れ具合の40代、といえばガラスの10代との違いもわかっていただけると思う。
俺は30代、海くんに至っては20代。M子の良さを理解するにはあと30年ほど必要だ。ごめん、まだ俺たちは未熟なんです・・・。
はっきり言えることは俺たちが私服でM子・L子と一緒にいること自体、違和感でしかないということだ。
あれ?俺たち、ここで何してんの?
ダ・・ダメだ!!(;゚Д゚)
正気に戻って冷静なツッコミを自分に入れてしまった・・・
海くんの表情は😑 ←完全にこれである。意識を失っているのかもしれない。
そして正気に戻ってしまった今、ザ・40代ズの二人と一緒にいる俺たちが周りにどう見られるのかが気になってきた・・・
「おいおい、あいつらガチの婆専だぜ」とでも言われているのだろうか・・・
ああ、怖い怖い!!!なんて言われてるんだ!!!
そして、すげー恥ずかしい気がしてきた(*´Д`)
「お店、決まってるの?」
「は・・はひ!!ご・・ご案内いたひまふぅ!!」
焦りのせいか俺の声は完全に裏返っていた。
実は数分前に道に迷っている旅行者の2人組(20代・レベル22、20代・レベル21)をナンパしていた。そのままその子たち連れ出そうかと非常に悩んだ。
だが、ブログの企画なのだからと40代ズを選んでしまった。その時の俺に今でもバックドロップを喰らわせたいと思ってる。
俺と海くんはL子とM子を先導し、地下にある激安バルへと向かった。
店までほんの30メートルほど4人で一緒に歩いた。
うむ、順調に恥ずかしい。
・・・
入店早々、赤ワインとスパークリングワインを注文し、がぶ飲みすることにした。
とにかく、正気じゃダメだ。
メダパニらないと死ぬ。
飲め飲め飲めーーーーー(゚Д゚)ノ
酔うたーーーー(*´ω`)
本当に自分で天才だと思うんだけど、マジで俺はすぐ酔えるしすぐ調子に乗れる。
開始10分で俺は完全にアルコリアスになった。
視界がぐらつき、L子の顔やボディも、M子のほうれい線もブレブレで何だかわからなくなってきた。
今の俺ならダイナマイトなハニーでもいいんじゃないかと思えるし、M子がだんだんと石田ゆり子のように見えてくるわけはさすがにない。M子はやっぱりM子。まぁいい、MだかLだか知らんが、ワインのおかげで雑念はなくなった。
これで人の目を気にせずに試合に集中できる(゚д゚)
まずはL子とM子の実態調査を開始した。
<L子の調査結果>
・結婚してすぐにセックスレスになった。
・旦那とは7年以上夜の営みがない。
・性欲は強い。
・感じやすい。
・ドM(身体はドLのくせに)。
・ご近所さんを探せ歴7年。
→これらの調査結果から、ご近所さんを探せを通じて男と出会いセックスしまくるドM豚であることが想定される。
<M子の調査結果>
・20歳で結婚。
・20年以上旦那と連れ添ってる旦那と今も週2でセックス。
・旦那以外に彼氏あり。
→これらの調査結果から、真面目そうに見えて不倫を楽しむドエロ主婦であることが想定される。
結論2人ともドエロということが判明したのは開始30分後のこと。今思えば、どんだけ失礼な質問してたんだよと笑ってしまう。
それにしてもM子は見た目本当に真面目そうな雰囲気で、色気も感じない女だったのだが・・・
L子よりもやってること罪深くないですか?人は見た目によらないというが、女って怖い。
などと調査を進めている途中、激しい尿意をもよおしたのでトイレに行った。
そのとき、俺はとんでもないことに気付いてしまった。
トイレ前の席に女子2人組がいます。
こ・・これは・・・
も・・もしや・・・
あの伝説の・・・・
TMNチャーーーンス(゚∀゚)
<TMNとは?>
小室哲哉(シンセサイザー)、宇都宮隆(ボーカル)、木根尚登(ギター)の3人で構成される音楽ユニットTMNとはまったく関係がなく、トイレ(T)、前で(M)、ナンパ(N)、つまりトイレ前でナンパすることを意味する。誰ですか?くだらないとか言う人は。このブログにはそもそもくだらないことしか書いてませんよ?
・・・
おしっこしながら考えた。
どうやってL子・M子たちの視界に余裕で入ってる女二人をナンパできるのだろうかと。
L子・M子にどう思われようがいいからといって、シンプルに乗り換えるのはちょっと申し訳ない気がする。←俺っていいやつですよね
でもトイレ前の二人は間違いなく良い案件。ぜひともLINEを聞き出したい。
うーーーむ。
( ゚д゚)ハッ!
俺はある秘策を思いついた。
しかもこの秘策は完璧すぎる。
誰も傷つけず、確実にナンパできる秘策。
すべての尿を排出後、俺は速攻で女二人をナンパした。
・・・戦闘開始・・・
モンスターが座ってた!
・あつこ レベル20 20代後半 OL
・知らん レベル20 20代後半 OL
ばかなべは馴れ馴れしく乾杯を強要した!
知らんはとまどっている!
あつこは乾杯に応じた!(イエイ!)
ばかなべは「友達の犬が死にました」の呪文を唱えた!パラリラリラ!
知らんは赤い?マークを頭上に浮かべている!
あつこは「犬が死んだからなんですか?」ときりかえした!
ばかなべは「あなた(知らん)は僕の友達が飼ってた犬にそっくりです。僕の友だちは犬が死んで凹んでます。要約するとコンパしてください」の呪文を唱えた!パラリラリラ!!
知らんは呆れている!(;゚д゚)
あつこは「あそこで飲んでた人ですよね?あの人たちお知り合いですか?」の呪文を唱えた!
ピーーーーンチ(;゚д゚)
と思うかい?
ノンノンノン(‘_’)
これはピンチではない。
想定済だ。
ばかなべはあつこにキッパリと答えた!
「あれは親戚です」
会心のいちげーーーーーき!(゚∀゚)
あつこは「あ、そうなんですか。」ときりかえした!
ばかなべは「はい、田舎から法事できたんですけどせっかくなんで池袋を案内してるんです」の呪文をベラベラと唱えた!ベラベラベラ!!!
知らんも納得している!
なんだかんだでコンパの日にちが決まった!!!
我ながら、完璧すぎた。
L子とM子の親戚感は非常に高い。
この熟女ならではの親戚感。
誰もが信じてやまない親戚感。
誰一人傷つけない親戚ナンパ法、ある意味最強かもしれない。
・・・
無事、親戚ナンパであつこの連絡先をゲットし、意気揚々とテーブルに戻った。
「ばかなべ君、あっちの女の子としゃべってたよねぇ(笑)」
L子が俺に探りを入れてきた。まぁ3m先なので見えてて当たり前だが。
「やっぱり若い子がいいんじゃないの~?」
ピーーーンチ(;゚Д゚)
とはならない。
当然俺は答える。
「ああ、あれ従妹なんですよ」
「あ、そうなんだ!偶然ねぇ」
親戚の呼吸、従妹ノ型。
この型を使うことで、誰も傷つけずに二重の出会いが実現する。
そこからの俺は、酒の力を借りず、堂々と恥ずかしがらずにL子とトークすることができた。
俺たちは婆専じゃない、ただ親戚と飲んでるだけだ。
そう思い込むだけで不思議と恥ずかしい気持ちはなくなった。
俺と海くんは目を合わせ、軽くうなずいた。
親戚同士なんだから、ダラダラと飲むのは時間とカネの無駄。
さっさと仕上げに入ろう。
「ちょっと会計してきますね。」
「え?もう店出るの?」
「次いきましょう、次。」
「はーい♡」
会計時、聞かれてもないのに店員に「今日は親戚の集まりです」とアピールしておいた(店員は「は?」という表情だったのは言うまでもない)。
店側に完璧なアリバイ工作を終わらせた俺は、これでまたこの店が使えるとほっと胸をなでおろしながら店を出た。
向かうべきはただ一つ。
つづく。
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