不良がモテる時代に猛抗議をした結果 最終話

2.ブサクエⅡ 白浜の神々
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大阪の日本橋で女の連絡先が手に入るガチャポンを買い占めた俺とK村は、カプセルで一杯になったかばんを持ち込んでロイヤルホストに入店した。

「ご注文はいかがなさいますか?」

恐らく、田丸さんなら「和風セットで」とシブく決めるところだろうが、俺たちにはまだそんな実力はない。大人しくメロンソーダを2個注文しておいた(このくだりがわからないあなたはこの記事を読んでブサクエを復習すべし)。

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「さて、それではやりますか。」
「やりましょう。」

ざっと100個以上はあるカプセルを片っ端から空けて中身を確認する作業を開始した。

「うぉぉぉぉぉ!!!」
「マジかよぉぉぉ!!」

開封していくと面白いほどに色んな女の連絡先が出てきた。

写メを見る限り超ドブスも見当たらないし、ヤンキーも見当たらないし、デブも見当たらない。

時代的に多少ギャル系が多かったものの、ほぼ全部ストライクだ(いうまでもなく俺とK村のストライクゾーンは東京ドーム3個分の広さである)。

「K村、これヤバイよな・・・このペースやと100人以上の女をgetやぞ」
「夢の100人斬りがこんなにいとも簡単に・・・」

参考書を買っただけで頭が良くなった気になることはよくある話だが、ガチャポンで女をgetした気になる俺たちはある意味幸せ者。

とはいえ、そんなうまい話があるわけはない。

「あれ?この子、さっきも出てきたよな・・・」
「あれ?これ兄さんが最初に開けた子ですよね・・・・」

 

 

結論、10人分しかなかった

 

 

当たり前といえば当たり前だが、被ってるカプセルばかりで結果的に10人分程度しか中身はなかった。約25,000円を投じて得られた連絡先は10人とすると、1人あたり2,500円のコストとなる。

要するに、割高じゃねえか!!!

うすうすわかってはいたが、やはり俺たちはバカのようだ。

まぁ細かいことはどうでもいい。俺たちの目の前に見知らぬ女の写メ付き連絡先が10個あるのは確かだ。

俺とK村は無言でうなずき、右手を高く振り上げた。

「最初はグー!じゃんけんぽい!!!!」

それまでの人生、何度もじゃんけんをしてきたであろう。しかし、この時ほど右手に全集中したのは恐らく初めて女に手マンして潮を吹かせた時以来だ。初めて右手にふりかかるあの女の体内から噴き出される生ぬるい液体。俺たちはあの感覚を一生忘れない。と、同時に俺たちはロイヤルホスト上本町店で行ったこの真剣勝負をきっと一生忘れない。

「よっしゃぁ!!!!」
「ぐっはぁああ!!!」

勝ったのはK村だった。

その表情は佐藤輝を引き当てたアキヒロ・ヤノのようだった。完敗だ。さらにここから壮絶なドラフト会議が行われる。あまりに壮絶すぎて詳細は何も覚えていないが、俺とK村はきれいに5人ずつ指名した。

まぁ一番お気にをK村にとられたので1対2のトレードも打診したが、あっさりと断られた。俺は今、改めて謝罪したい。一人の連絡先のためにお前らを放出しようとしてゴメンな。どこの誰だかしらんけど。

ドラフト会議が無事終了したものの、果たしてこの連絡先は本物なのか?問題がまだ残っている。

ここまで時間と金を使ったのだ。絶対に出会わなければ意味がない。

俺とK村は早速メールを送ってみた。

 

 

 

 

 

即レスで3通返信(゚Д゚)

 

 

 

 

 

(o゚д゚)馬路?

いや、馬路も馬路。しかも、普通にラリーできました。

そのうち1人に電話をかけてしゃべってみたら、普通に話せあれよあれよと話が進みアポ決定。

ここから先、K村がどうしたのかは知らないので俺の状況のみ書いてみる。

俺は5人中4人と連絡と連絡が取れたが、アポれたのは3人。

最初にアポったのは東大阪に住む女。

ドライブが好きということで、いきなりドライブアポ。

意気揚々と女が指定した駅に車を停めて待っていた。

間もなくすると、一人の女が俺の車に近づいてきた。

バックミラー越しに見る限り、写メで見た女だ。うむ、結構かわいい。

だが、1点だけ大問題があった。

しかし、この問題点についてはあえて触れないし、一生触れることもない。

彼女のことは東大阪子と名付けよう。

「はじめましてー」
「ども、ばかなべです。じゃ、とりあえず飯でも食いますか」
「はい♡」

車を走らせ、あのカプセルドラフト会議を行ったロイヤルホスト上本町店に入店。

無論、和風セットのみを注文するような大技を出すことなくハンバーグと洋風セットを注文した。

東大阪子としばらく談笑。

彼女はいたって普通の女の子。

特にヤンキー風味も夜の匂いもしない。一般的な学生だ。

「ところで、あのカプセルになんで連絡先入ってたの?」
「あ、あれはバイトで。連絡先教えたら〇〇千円もらえたんで(笑)」

おいおい、何が(笑)だよ。アホすぎるだろ・・・。まぁパンツを売るのが当たり前の時代だったし、これも時代か。

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東大阪子は軽いバイト感覚で友だちに誘われ話にのっただけらしい。連絡を最初にしてきたのは40歳のオッサンで、2回目が俺だった。オッサンの後に学生の俺。この落差のおかげでアポれたようだ。

話を聞くうちに、なんとなく状況は読めた。

その後の2人を含めた3人とも、数週間後に見知らぬ男からガンガン連絡が入りはじめたらしい。あまりにもうざいので電話番号を変えたりメアドを変更したりしていた。

つまり、まだ流通しきってない段階で俺とK村は買い占めし、速攻でアポったので会うことはできたが、仮に流通しきった後で連絡してもうざい連中の馬群に沈み、スルーされる可能性が高かったと思われる。早い段階で買い占めして速攻アポったのはある程度正解だったようだ。

さて、カラクリがわかったところで目の前の女は素人娘でややこしいことに巻き込まれることもなさそうなので、あとは全力でたたかうのみ。

食事を済ませ、俺と東大阪子は大阪南港に移動し、夜の海を眺めながら(自粛

結論から言えば、1勝1パイ1キス負け。今の俺なら全回収できただろうに・・・経験不足による敗戦というかパイ戦というか、本当にもったいないぜ。

さて、こんな楽チンで最強のプロダクトを俺が見逃すわけはない。

そして、俺は思いついた。

この買占めは独りでやるほうがはるかに効果が高いはずだと。

2か月後、俺は再び日本橋に車を走らせ、山ほどの100円玉を握りしめ神ガチャの前に立っていた。

ワリいな、K村。これは俺のもんだ。

新たに仕入れられたのであろう、女の連絡先入りカプセルはすべて俺が手に入れる。

そして、今度こそパイでも敗でもなくマンにたどりつくのだ( ゚Д゚)

俺は夢中でガチャを回し続けた。

200円を投入し、ガチャを回し、カプセルを鞄に放り込む。

約1時間にも及んだ新カプセル獲得作戦は見事成功を遂げ、俺は実家にすべて持ち帰った。もしカプセル独占禁止法があったなら、俺は懲役をくらっていたのは間違いない。

自宅に戻り、おかんが作ってくれたカレーを食いながら、俺はカプセルをすべて開封した。

 

 

 

 

 

中身はこの前と同じだった。

 

 

 

 

 

なんだよ、これ。散財かよ。っていう話をK村に話したら「ですよね、僕もやられました」と言っていた。俺たちは考えることが一緒のバカであることが証明された。

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