パクソダクエストⅠ いつかのメリークリスマス Season Final

0.パクソダクエスト ばかなべの原点
スポンサーリンク

PREVIOUSLY ON BQ 
(和訳:これまでのブサイククエスト)

 

長い。

 

クリスマスだし過去記事をリニューアルして出そうと思ったのが間違いだった。

とにかく、長い。

同じ女に3回もフラれた。ただそれだけの話である。

女々しくて、女々しくて、女々しくて、辛いよぉぉぉぉぉ~

前回の記事はコチラから

スポンサーリンク

-12月23日

バイトが終わってから、バイト仲間のうち彼氏・彼女がいない者だけ集まって朝までカラオケをすることになった。

クリスマスなんてクソ喰らえ的カラオケだ。

みんな彼氏彼女がいないモテない軍団だったが、朝まで笑い転げて過ごした。

こんなに楽しいクリスマスは初めてかもしれない。

最高のやつらと知り合えた。

楽しくて楽しくて仕方がない時間だった。

・・・

-12月24日

時計を見ると朝8時だった。

「疲れたーーー」
「お前ら今日のバイト休むなよ(笑)」
「これで休んだら僕ら殺されますね(笑)」
「次は大みそかに集合やぞ!」
「りょーかい、明石大橋ね」
「そうそう(笑)」

徹夜で騒ぎまくった我々は解散した。

くたくただった。

帰り道、物思いにふけりながら家に向かう。

こののところ酸いも甘いも色々あった

受験、仕事、サークル、そしてマキを中心にした女関係・・・色んなことがあったけどすべて今となっては良い思い出。

そして今年は最高におもしろいやつらと出会った。

-これからが楽しみだ

冬の冷たくまぶしい朝日を全身に浴びながら、空を見上げた。

これからの楽しい未来に期待を込めて。

・・・

ふと携帯に目をやった。

なんだ?着信履歴?

 

マキから着信履歴(AM5:32)

 

おいおいおい、クリスマスイブの朝5時半に電話してくるとかどういうこと!?

マキとは11月に話して、それ以来連絡はとりあっていない。

厳密に言えば、何度かマキから着信があったがスルーした。

それにしてもマキは自由奔放で破天荒な性格とはいえ

クリスマスイブの朝5時の着信・・・

どう考えても異常だ。

変な胸騒ぎがした

まさか、何かあったんじゃ・・・

いや、変な考えをおこしたんじゃ・・・

焦った俺はマキに電話した。

RRRRRR・・・

RRRRRR・・・

「はい、もしもし」

数コールでマキは電話に出た。

とりあえず生きていた・・・それだけでもホッとした。

「お、マキか?」
「あ・・うん・・。」
「変な時間やったからどうしたんかと心配したんやけど大丈夫か?」
「うん、ちょっと待ってな。替わるわ。」
「え?替わる?」

 

 

「オイ、コラ!」

 

(゚Д゚)

 

「お前がばかなべか、(゚Д゚)ゴルァ!!」

 

(゚Д゚)

 

ええ、何を隠そう・・・・

ワタクシがばかなべでございます・・・・

え?ていうか「コラ」ってなんで私は怒られてますか?

「コラ!こたえろやコラ!お前がばかなべか!(゚Д゚)ゴルァ!!」

「は・・はい・・・、そうですけど・・・」

「オイ、(゚Д゚)ゴルァ!!お前なんかマキにしつこく電話してきてるらいいな、オゥ?(゚Д゚)ゴルァ!!」

 

はい、いきなりピンチ(ステーキでも素敵でもない)です

 

クリスマスイブの朝8時、いきなりピンチ。

ていうか何これ・・・完全に濡れ衣じゃないですか・・・

「は?ぼ・・僕がですか!?」

「何が『は?』じゃ(゚Д゚)ゴルァ!!お前なめてんのか!」

「いえいえいえいえ、滅相もございません。つい『は?』と言ってしまいましたがそれは『( ゚Д゚)ハァ?』の「は」ではな・・」

「ああ!?なにがじゃボケ!!(゚Д゚)ゴルァ!!殺すぞ!!」

 

コロサレルーーー(;゚Д゚)

 

アカン、恐らく殺されることがない「殺すぞ」を喰らってる・・・

少なからず短気なおっさんが激おこなのは間違いない。

ここは丁寧に対応しなければ・・・

「いえ!まったくもって申し訳ございません!!決してそんなつもりじゃな・・」

「このクソガキなめてんのか、(゚Д゚)ゴルァ!!」

「いえ、すみませ・・・」

「俺は30のヤ○ザやぞ、(゚Д゚)ゴルァ!!それが目上の人間に話す態度か(゚Д゚)ゴルァ!!」

 

謎のカミングアウトォォォ(;゚Д゚)

 

30歳自営業ではなく30歳ヤ○ザというカミングアウト。

会話開始15秒で年齢とご職業を言うなんて、なんて礼儀正し・・・

いやいやいやいや、目的は明らかに脅しじゃないですか!!!

これは人生最大のピンチ・・・

「い・・いや、すいませんでした。ただ、電話の件は何かの間違いかと・・・」

「ああん!?お前のその言い方が気に食わんのじゃ(゚Д゚)ゴルァ!!」

「はい、すみませんでした。」

「お前、マキにしつこく連絡してるらしいやんけ。」

「え?いや、だからしてないで・・・」

「うそつけ(゚益゚)ゴルァァァ!!こいつはお前からの連絡がきて迷惑言うとんじゃぁ!(゚益゚)ゴルァァァ!!」

「いや、マキに聞いてもらえばわかるけど、僕一切連絡して・・・」

「アア??誰の女を呼び捨てにしとんじゃ(゚益゚)ゴルァァァ!!」

「すみません。マキさんに聞いてください。電話の着信履歴を見て頂ければわかると思います。」

「お前マジでなめとんか??それが年上への態度なんか(゚益゚)ゴルァァァ!!」

 

会話にならねーーーー(;゚Д゚)

 

怒りの沸点低すぎるだろ・・・

めっちゃ敬語でしゃべってるのに全然通じない・・・

やはり冒頭の「は」問題が引きずっているのだろうか・・・

これはヤバい・・・

だが、こういうときこそ・・・

 

 

 

 

 

 

 

どんだけ「コッカラッス」って思えるかどうかだと思いますんで

 

 

 

 

 

 

 

オペンホウセ精神で反撃開始。

「いや、いきなり電話で年上とか言われてもわかりませんよ・・・。失礼があったならお詫びします。すみません。」

「なんやと(゚益゚)ゴルァァァァァお前の家しってんねんぞコラ!◇◇駅やろが!!(゚益゚)ゴルァァァァァ」

「はい、そうですけど・・・。」

「お前その辺歩かれへんようにしたろか、(゚益゚)ゴルァァァァァ」

「は・・はぁ。」

「こいつはお前からの連絡が迷惑や言うとんねんぞ、(゚益゚)ゴルァァァァァ」

「いや、だから電話してませんし、これからもしませんよ。」

「このクソガキャ、お前今どこじゃ(゚益゚)ゴルァァァァァ」

「あと30分ぐらいで家に着きます」

「おう、ほんだら今からいったるから話つけようやないか(゚益゚)ゴルァァァァァ」

「いいですけど、一体何の話をするんですか?電話してへんし、電話しませんし。」

「ああ!?お前なめ・・」

「いいですよ来てください。即きてください。ただ来てもらってもいいですけどなんの話するんですかね?だって電話してないし電話しませんし。」

「ああ!?なんやと(゚益゚)ゴルァァァァァ」

「もういい加減にしてくださいよ。そもそも今日も電話してきたのそっちやろ?俺は着信があったから電話しただけです。一体何の用ですか?」

「せやから、お前が電話して・・」

「聞いてますか?俺の着信履歴見てから言ってくださいよ。マジで迷惑です。」

「お前、よう言うたな。それで電話してきたら殺すぞ(゚益゚)ゴルァァァァァ」

「わかりました。絶対に電話しません。もう電話切らせてもらいます。」

「ちょっと待て(゚益゚)ゴルァァァァァ」

「なんすか」

「あ、もしもし、マキやけど」

「ああ・・なんなんこの電話?」

「ごめん、もう連絡してこんといてな。」

ガチャ

ツーーツーー

 

 

(゚Д゚)ハァ?

 

 

クリスマスイブの朝8時。

見知らぬ自称ヤ○ザ(30歳)さんに一方的に怒られ

マキに一方的に電話を切られました。

なんですかこれ?

ただ、なぜかばかなべは笑っていた。

マキへの怒り、八休さんへの怒り、朝方の疲れ、この意味わからん状況。

このときの感情はよくわからない。

ただなぜかおもしろくなり笑っていた。

最高に忘れられないクリスマスイブになった(今なお、もっとも記憶に残るクリスマスイブ)。

スポンサーリンク

-その後

寒い冬は終りを告げ

間もなく新しい春が訪れようとしていた

僕たちがどんな感情をもち

どんな状況にあろうとも

容赦なく新しい時間は訪れる

そして

僕たちは、ただ

その時間に乗り続ける

-春を目前に、中心人物のM川が辞めた

M川は新しい店長ともめてやめることになった。「なんでそんな働かなあかんねん」M川の主張は明らかに間違っているが、前任の店長はなんでもありだったがためにこのような事態になったのだろうか・・・

彼が辞めることはこのバイトの柱がいなくなることを意味している。

皆に衝撃が走った。

「あとはばかなべに任せた」
「は?」
「俺のあとを継ぐのはお前しかおらん。梅田で一番おもろいバイトであり続けてくれ」

M川は自身の役割をばかなべに委ねた。

いや押し付けたといってもいいだろう。

ただ、厳密に言うとM川はばかなべの年下である。

「お前に任せた」

なんかおかしくないか?

と思っていたがなぜかM川の言葉はみんなが神妙に聞いていたので一旦スルーした。

たかがバイトなのに。

どこまで「おもろいバイト」を追究するのか。

けどもその考え方、好きだ。

梅田で一番おもろいバイトでありつづける・・・

ああ、やってやるよ。

その後、KK先輩を参謀とし、バイトリーダーに君臨。

M川との違いは店長にも気に入られる方法をとったことだ。

徹底的に働かないKK先輩。

売上はきっちりあげるばかなべ(大入りが貰えるから)。

俺の最終時給とKK先輩の最終時給は380円差(KK先輩920円、俺1,300円)。

これはもはや人間としての価値を数値化されたものと言えるだろう。

・・・

1月

その日もばかなべはバイトしていた。

―今日は俺の誕生日

といってもバイトの連中は誰もそれを知らない

誰にも言ってないからだ

誰かを祝うのは好きだけど

自分が祝われるのは得意じゃない

これからもこのスタンスでいこう

さて

次は何のイベントをしようか

何をしてみんなを楽しませようか

そんなことをワクワクして考えながら

ばかなべは店前にたっていた

いかに店に客を入れるか

いわゆる客のナンパ

それがばかなべの仕事だ

ドン!!

誰かが後ろからぶつかってきた。

なんだよまったく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ!」

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

-そこにいたのは満面の笑顔のマキだった

「今日誕生日やろ?おめでと!」

「お・・おう、ありがとう」

「はい、これ!」

マキは手紙とプレゼントをばかなべに渡した

「じゃ!!」

「え?」

突然に現れ、そしてマキは去って行った。

 

 

それが目にした最後のマキだった

 

 

結局、

僕は最初から最後までマキにやられっぱなしだった

「かなわないな」

そして

うれしかったことがひとつだけある

それは

最後に見たマキの顔が

出会ったころの笑顔だったことだ

おしまい。

スポンサーリンク

このサイトをフォローする!

コメント

タイトルとURLをコピーしました