ホリ君とヒロシ君の話 最終話 ホリ君、結婚して家を買う

1.ブサクエⅠ
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ヒロシが結婚して以降、私、ホリ君、ヒロシの3人が集まることはほとんどなくなった。それぞれの生活基盤が出来上がり、お互い忙しかったことが理由だ。

さらに私が上京して以降、ヒロシとホリ君が会っていたかは知らないが、少なくとも私は二人と会うことはなかった。心のどこかで「あいつ元気かな?」と思いつつ、会うことがない日々は過ぎていく。

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数年後、

ホリ君が結婚したという知らせを聞いた。ホリ君が私の両親にその報告をしに来たらしい。なんだよ!先に俺が報告だろう!とは思ったが、聞けば私の父親とホリ君はたまに酒を飲んでいたそうで、そのときに結婚話題になったのだ。

それならと。お祝いしたほうがよかろうと思い、久しぶりに連絡をとり、3人で大阪で集まることにした。

梅田の居酒屋に集まった我々は昔話を交えながらも、現況報告をした。

ホリ君は結婚し、子供も授かった。仕事は自動車関係の仕事を辞めて実家が営んでいる内装業をしている。立派な3階建ての戸建ても購入、家族とともに幸せに暮らしているらしい。

一方、早々に結婚したヒロシは子供が3人おり、忙しいパパのようだ。某有名ファミレスチェーンの店長として働き、奥さんもヤフオクで金を稼いでいるらしい。

ちなみに私は普通に働いて普通に遊んでいるだけ。二人に比べると話題がとくにない。ナンパして飲んで遊んでいるだけ。内容スッカスカやな・・・

梅田で飲んだ後、妙に盛り上がりホリ君の家にお邪魔することにした。

到着して思ったのは「シンプルに言って立派な家」である。

でっかい車もある。相変わらず車へのこだわりはあるようで、「は?お前金持ちキャラなの?」とツッコミ入れたくなる感じだが、まぁ頑張った証だ。素晴らしい。

そして、奥さんは美人だった。ヒロシには悪いけど、ホリ君の奥さんのほうが明らかに美人だ。そして人柄も良い。ニコニコしていてとても柔らかな雰囲気がある奥さん。ホリ君、いったいどこでこんな美人見つけたんだ!!こんにゃろ!!!幸せになれよ!!!

就寝。

・・・

それからまた数年が経った。

我々は疎遠だったのだが・・・、

ヒロシが離婚危機!!という噂を聞きつけ、再び集まることにした。と言いながら、なんだかんだで集まったのはさらに数年後。

集まったのは私の実家だ。

結論から言うと、ヒロシはすでに離婚していた。

まぁメールのやりとりでそれは知っていた。親権は奥さんに譲り、身軽になったと聞いていた。

そしてヒロシは離婚した後に長野県に移住し、スキーのインストラクターとなり、スキーを教える人になっていた。

だがそれも飽きてしまったかどうかはしらんが

ヒロシは大阪に戻り

 

ホストになっていた

 

いやいやいやいやいや、お前俺と同じでブス部類だし!!なっちゃいけないやつだから!!!

いやー、30歳過ぎてミナミでホストデビュー。

ヒロシ、さすがだわ(笑)

だが、ヒロシは超ケンカが強いのでたとえ新人ホストでもイジメられることはないだろう。明らかに戦闘力はヒロシのほうが強いだろうから。

また、ヒロシは繊細で気遣いがありとにかく人間としてやさしい。ホスト業は見た目を除いて向いていると思う。

まぁわかった。

ブサイクのくせにホストやってるのはまだ許すよ。

だけどさ

 

 

彼女が17歳はアカンやろ

 

 

ヒロシは、私の実家に見知らぬ女性を連れてきていた。

彼女は17歳。ヒロシと結婚を前提で付き合っているらしい。

あのー、えっと・・・とりあえず知らなかったことにして良いですか?

真剣交際で結婚前提だと語るヒロシ(33歳・ホスト)が我が家に連れてきた謎の17歳女(無職)を見て、私の両親は苦笑いするしかなかった。もちろん、私は大爆笑である。

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その後、ホリ君の家で飲みなおそうという話になり、タクシー飛ばして私とヒロシとヒロシの彼女(未成年)はホリ君の家に向かった。

相変わらず立派なお家。

都心部ではないにしても、3,000万円台でこの家に住めるなんて・・・。東京の地価が異常であることを改めて痛感した。

ホリ君の家に入り、2階のリビングに行くと美人奥様は健在。子供は3人に増えており、一番上の女の子は発育も良くすでに女性の雰囲気を醸し出す美人な女の子に育ってた。

「おい、はよ酒出せや!」

 

え?

 

ホリ君は急に厳しい口調で奥さんに酒を出すよう指示をした。

私とヒロシは目を見合った。

というのも、私とヒロシは共通の悩みを持っていた。私とヒロシの父親は亭主関白で母親に命令することが多かった。偉そうな父親とぶつかった経験もあるからだ。

私とヒロシには性別に関係なく、お互い尊重し合ったほうが良いという価値観があった。昭和型亭主関白スタイルをあまりよく思っていなかった。

そもそも、夜中にお邪魔した俺たちが悪い。奥さんにはまことに申し訳ない。

てことで

「奥さんすみません。お酒ぐらい自分たちでや・・」
「うるさい!お前らはだまっとけ!酒ぐらい出さすわ!」

 

え?

 

まさかの、俺たちも怒られた(;゚Д゚)

「大丈夫です、ご用意しますので・・・」

奥さんはビールといくつかのおつまみを出してくれた。

私とヒロシは複雑な気持ちになった。

「よっしゃ、飲もうぜ」

ホリ君はノリノリだ。各家族のカルチャーはそれぞれ、我々が口出しすることでもない。とは思ったが、モヤモヤしたまま俺たちは乾杯した。

・・・

1年後。

再び俺たち3人は集まった。

「俺、この女にハマってんねん。」

ホリ君が見せてくれた写メには、やや派手目な面長の女。

7文字熟語で表現するなら「平成版工藤静香」である。

確かガールズバー界隈で知り合ったと記憶する。

ホリ君はそこそこイケメンで長身なので、ナンパできる条件は整っているが、プライドが高いので自分からへりくだってナンパするということはしない。

だが、キャバやガールズバーに金を払うことに抵抗はないタイプ。私と真逆のタイプだ。

ホリ君曰く、今は面長の彼女にドハマりしているそうだ。

「この前、10万のバッグ買ったったわ!」

なぜ金額を私たちに伝えたのかは、いまだに謎だ。

こんなに金出させやがってという不満なのか、おれは10万円の製品を買い与えるほどにこの女に価値を感じてるといいたいのか。

その真意はわからないが、確実に言えるのはホリ君はこの女と付き合ってる(と思い込んでる)ということだ。

まぁ、女遊びはほどほどにね・・・←お前が言うな

その後、ホリ君の自宅にまたまた訪問。

相変わらず美人な奥さんはやさしく俺たちを迎え入れてくれた。

長女は小学6年生ぐらい?だと思うが、すでに私と同じ身長になっており美人に成長していた。ホリ君は独占欲が強いから、この子に彼氏ができたらブチ切れるんだろうな・・・地獄だな・・・。

ホリ君はすでに酔いつぶれており、家に着いて少ししてすぐ眠ってしまった。

この流れでホリ君の奥さんとヒロシと3人で飲むことになったのだが・・・

「この前も、警察を呼んで・・・」

 

え?

 

えっと、ここではなかなか書きづらい内容が色々とあるんですけど。

要するにホリ君は酒癖が悪く、奥さんに当たり散らすようで。

何度かパトカー出動したらしくてですね・・・。

それでも「この人しかいないし、子供もいるから」と健気についていこうとする奥さん。おいおい、これはマジでアカンやつか?

てことで、数日後にホリ君と飲み、やんわりと「本気の浮気はやめとけ」「奥さんにやさしくしたほうがええで」などの話をしたら

 

 

それ以降、連絡ございません

 

 

LINEも既読スルーでございます。

ただ、LINEのアイコンが子供の運動会に変わっていたので、きっと幸せに暮らしているのだろうと淡い想像をしております。

ちなみにヒロシがその後どうなったのかはわからない。

中学時代から20歳ごろまで一緒に過ごしてきた友だちとも、今となっては交流がなくなってしまった。

今や全世界でネットでつながれる時代。誰とでもつながれる時代だし、ブサクエをきっかけに多くの友人と出会うことも出来た。

一方、学生時代の友だちとつながっているのかと言えばそうではないし、つながっているべきだとも思わない。

人と人のつながりは、現在の自分にとって最適なつながりであることこそが、最適な人とのつながりなのだとは思う。

子供のころからの友人関係を継続しているというのは美談に聞こえるが、ビジネスが介在する以上そんなことはありえない。

自分もビジネスも進化する以上、人との関係も進化してもおかしくなはいのだ。

必ずしも、自分の人間関係が子供の頃の仲良しグループの延長線上である必要はない。

だが、やっぱり自分にとって尊い過去の時間を共有した友人と、再びつながりたいと考える時点で、私は年を取ったということなのかなと思う次第である。

あ、ちなみにいまだに私だけは学生時代とやってること変わってない。

は?

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