ホリ君とヒロシ君の話 第二話 ヒロシ、さらに突き抜ける

1.ブサクエⅠ
スポンサーリンク

男女共学の高校(大阪で下から5番目)に通うばかなべ、男子校に通うホリ君、定時制高校に通い、そこで知り合った女とハメ撮りして小便を飲ませるヒロシ。この3人は中学3年からのくされ縁で高校に進学しても毎週末、夜中に集まっていた。

スポンサーリンク

エロいというか変態的女部門では私とホリ君を圧倒的にリードしたヒロシだったが、この快走劇はその後も続くことになる。

「これ買ってん、ええやろ?」

は?何を買ったの?と思ったが、思いもよらぬものを私はホリ君に見せつけられた。

ホリ君はバイクに乗っていた。ホンダのCBRというバイクで250ccだ。

ホリ君、バイク好きだったの?

いつの間に中型免許を取ったのだろう・・・

などとは思ったが。今思うとホリ君は「大人の階段」に対してアーリーアダプター的な要素があったのではと思う。

ブランド物のバッグ、財布、スーツ、大きな買い物では車、家。

これらを早い段階で購入したのはすべてホリ君だった。

アーリー・ホリ・アベリ・イマソガリ。

おっとこれは意味不明だ。話を戻すと男がやりたがりそうなことをやりたがる男、それがホリ君だ。

その先駆けがCBR250ccである。

ふぅん、すげえなと思いつつ。

バッタみたいな見た目のバイクにまたがったホリ君はなかなか恰好良かったし、バイクで走り去るホリ君は超大人の男に見えた。

別にバイクに興味なかったくせに、友だちが乗りだすと急に自分も乗りたくなるのが高校生。私もそのひとりだ。ええなぁバイク、え?中型免許とか取らなアカンの?それがデフォルト?

などと思っていたら

3か月後、ヒロシがバイクを買った。

ほほう、そうなるとホリ君とヒロシはバイク仲間として仲良くなるのだろうなと思った。

だが、そうはならない。

むしろ関係は悪化する。理由はヒロシのバイクにあった。

ヒロシが購入したのはヤマハのFZRというバイクで400ccである。

FZRとかCBRとか、何Rでもいいんですけどね。

250ccと400ccの違いは歴然だった。

初めてホリ君のバイク(250cc)を見たとき格好良いと思ったが、ヒロシのバイク(400cc)が並ぶとちゃっちく見えるのは否めなかった。重厚感も馬力も見た目も全然違う。

ラジコンでいうならホットショットとグラスホッパーぐらいの違いだ。え?、たとえの意味がわからない?

そうだな、ギラとベギラゴンの違いだよ。は?それもわからん?

そうだな、ジムとガンダムの違いだよ。は?それもわからん?

わかったよ、阪神タイガースと読売ジャイアンツだよ。は?わかった?ぶっ〇すぞ。

ちなみに、ホリ君もヒロシも「超」負けず嫌いな性格。バイクの排気量に違いが出た時点でホリ君のプライドはズタボロに傷付いたと推察する。

そのさらに3か月後、私も追うようにしてバイクを買った。

私が購入したのはホンダのCBRの400ccである。

いや、悪気は(ちょっとしか)ないのだが、ホリ君と同じ型の400にしてしまった。

いやー、これがね。性能高いし、エンブレ(エンジンブレーキ)の音も最高に気持ちよくてバイク乗りにはたまらないバイクだったのです。

スポンサーリンク

バイクに乗ったことがある人ならわかるだろうが、運転技術の向上には度胸と努力が必要となる。

ヒロシは運動神経が良くて凝り性。バイクに乗るのが単純に好きだし、度胸もあるからガンガン攻める。結果、運転技術はどんどん向上した。

私はヒロシほどではないがある程度バイクにハマった。峠のようなところに走りに行ったこともある。そこそこ運転技術は向上した。

さて、ここでいう我々にとっての運転技術は何かというと、「ハングオン」できるかどうか問題である。

ハングオンとはカーブを走行する際、車体の左右の中心線よりも内側の低い位置に乗員の身体を移動させることを言う。

これをできるかどうかが、カーブでのスピードの速さに影響するのだが、ハングオンはシンプルに怖い。

カーブを曲がるときにスピードを落とさず曲がるし、アスファルトは目前。

ハングオンを習得するには度胸と努力が必要なのだ。

無論、ただバイクに乗るだけなのに命をかけてそこまでやる必要はない。だがそれをやってしまうのが高校生レベルの頭脳だ。

何かに挑戦したいという欲があるのはわかるが、手っ取り早くバイクで速い運転技術を習得したいと思いやってしまう。

ちなみにヒロシの後ろ姿は

 

 

まさにこれである。

 

 

もはやレーサーやがな(;゚Д゚)

というほどにヒロシはバイクを乗りこなしていた。彼はこの後、色んなバイクを乗り換え、オンロード、オフロード関係なく、バイクを乗って技術を高め続ける。

私もここまでではないが、なんちゃってハングオンぐらいはできるようになった。

さて、晴れて3人ともバイク乗りになったので、そりゃね。

みんなでバイクで出かけようぜ!ってなるわけだ。

ところが、このツーリングは残酷。

名人級のヒロシ、そこそこ乗りこなす級の私、待ち乗りしかしないホリ君。

バイクの排気量の差だけでなく、技術の差も広がったなかで、自尊心の塊の高校生はどうしても「俺はここまでできるゼ!」を言いたくなるのに。

ヒロシは必要以上にスイスイと走る。それになんとかついていく私。ところでホリ君はどこいった?

ホリ君はヒロシと私の置き去りになった。

バイクでは車よりも乗りこなし感が明確に出る。

もう一度言う、ホリ君とヒロシは超負けず嫌いだ。

ちなみに、ハングオンできるか問題は残酷にもタイヤのすり減り状況を見ればわかってしまう。

タイヤの真ん中しかすり減っていない場合、恐らくハングオンなどしていない。

逆にタイヤの端のほうまですり減っていたらバイクを寝かせた状態で走らせている、つまりハングオンできる人となる。

ホリ君のタイヤは真ん中しかすり減っていない。

「なんやお前、バイク寝かせてへんの?(笑)」

ヒロシはそれをイジってしまった。

バイクを寝かせる(ハングオンできる)ことできひんの?という悪意あるイジりである。

ヒロシは軽い冗談のつもりだったが、ホリ君は恐らくブチ切れていた。

しかし、バイク領域ではヒロシは完全に突き抜けた存在であり、ヒロシの運転技術は誰もが認めざるをえないレベルだ。

ホリ君はヒロシに完全に敗北した。

ヒロシは、女に小便を飲ませるという偉業を達成しただけでなく、バイク領域でも突き抜けたのだ。

その後、3人でバイクでツーリングすることはなかった。

・・・

さて、バイク関係でいうとちょっとした事件がある。

私が免許取り立てで公道デビューした初日。

ヒロシは色んなことを教えてくれた。ギアを入れるタイミングやエンジンブレーキ活用法など、バイクは車と比べるとテクニカルなものが多い。

ヒロシは普段やさしいし、細かなことも丁寧に教えてくれる。公道デビューで緊張していた私をフォローしてくれ、とても安心した。

バイク初日の私を親切に引き連れながら、箕面方面から大阪市内に戻る道中。

事件は起こった。

この事件は、私の目の前で発生したもっとも信じられない、そして恐ろしい事件である。奇跡過ぎて一生忘れることはできないであろう警察介入の事件。

詳細は次号。

スポンサーリンク

このサイトをフォローする!

コメント

  1. でーひ より:

    ホーネット、グラスホッパー時代感じます(笑)
    私はホーネットのクリアボディに赤スプレー吹きかけた自称4WDホットショット派で御座いました。
    昔から、なんて馬鹿面白い方なんだと楽しませて頂いております。

    • bakanabe より:

      でーひさん

      爆笑してしまいました。ホーネットを赤く塗ってホットショット(笑)
      ホーネットは9,800円、ホットショットは確か2万オーバー。
      それをスプレーで超えようとする少年、アホですが応援したいです(笑)

タイトルとURLをコピーしました