ホリ君とヒロシ君の話 第一話 ヒロシ、突き抜ける。

1.ブサクエⅠ
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中学3年のとき、私には二人の親友がいた。ホリ君とヒロシ君だ。

ホリ君は背が高く(180㎝)、緩めのイケメン部類。基本的になんでも笑い飛ばす陽気なやつだが、割と短気で頑固な部分はあった。彼とは小学校の頃から知り合いで二人とも野球好き。中学になっても休み時間はいつも野球をしていた。運動神経も良く、なぜ恵まれた体格を使ってスポーツ選手にならなかったのかいまだに不明だ。

ヒロシ君は背の高さは170㎝ないほどで、どちらかというと私とどっこいどっこいのブサイク方面。明るくてやさしいやつだが、謎のキレポイントにハマるとヤバい。ヤンキーではないがムカついたら止まらない暴走機関車。ケンカも超強い。だが、なぜか私には超やさしい。いままで一度も私に怒ったことがない。私からすれば用心棒的存在だ。

ちなみに私はひ弱なチビ男。まだ本格的に女に目覚めておらず、野球とドラクエとラジコンにしか興味のない子どもだった。無論、田宮RCカーグランプリはかかさず見ていた。私の愛車はワイルドウイリスである。え?知らんがな?は?

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俺たち3人にはこれといって共通点はない。マッチ、トシちゃん、ヨッチャンのような3人組ではなく、ワルオ、フツオ、ヨシオのような3人組でもない。なぜ仲良かったのかはわからないが、唯一共通していたのは全員「バカ」ということだ。

俺たちはプライドをもって一切の勉強をしなかった。勉強したら人として負けだと思っていた。「あいつら高校に行くのは無理じゃないか説」さえ流れたほどだ。

だが、先生から『ばかなべ、言っといたるわ。高校に行かへんのはな「死」を意味するぞ』と言われ考え方が変わった。今思えばどんな面談やねんとは思うが、私の人生を変えたひと言だ。

その後、「学区内で下から4番目の高校まではガチでヤンキーだらけ=死」という情報を手に入れた。自制心のないヤンキーと関わるなど自殺行為でしかない。中卒でも死、進学でも死、おいおいどこに行ったところで俺は殺される蚊かよ・・・

そんな簡単に殺されてたまるか。こうして私は「下から5番目の高校に入学する」という崇高な理念を掲げた。すべては自身の身の安全のために・・・

ホリ君は「お前(ばかなべ)と同じ高校行くわ」と言ってたが、勉強はあまりしなかった。ヒロシ君に至っては高校行くつもりあります?と聞きたくなったが多分ないので聞くのはやめた。

・・・

中学3年の卒業式を終え、俺たちはヒロシ君の家に集まっていた。

「もうお前らと学校で会うことはないかと思うと不思議やなぁ」
「ホンマやな、春からはそれぞれ違う場所に行くのか・・・」
「まぁ週末はいつも通り集まろうぜ。」
「おう、そやな。」

金曜・土曜の夜22時になると私かヒロシ君の家に集まり朝まで遊ぶのが俺たち3人の暗黙のルールだった。遊ぶといってもしゃべったりゲームするだけ。1缶のシーチキンにマヨネーズをたっぷりかけて3人でシェアするのも俺たちの常識だった(意味不明)。

ちなみに私は、見事に下から5番目の高校に受かった。ホリ君は落ちたので別で受験していた私立の男子高に進学。そして、ヒロシ君はまさかの定時制高校に進学。定時制は名前さえ書ければ入れるらしい(ヒロシ談)。

「ヒロシ、、お前大丈夫か?定時制とか怖い人めっちゃおりそうやんけ。」
「まぁなんとかなるやろ(笑)」

いやいや、よく笑ってられるよ・・・今の時代と違って定時制なんてビーバップハイスクールのヒドイ版のようなイメージだ。え?ビーバップって何って?は?トールとヒロシとキクリン知らないの?マジかよ。まぁ知らない人は地獄物語と解釈しておけば問題はない。怖い人ばっかり出てくるのだ。

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3人それぞれの高校生活が始まった。

ちなみに、私の高校生活は控えめに言ってバラ色だった。カワイイ女の子が多数存在し、男も面白いやつばかり。ヤンキーもほとんど見当たらない。

中学までの情報は全部リセット。ラジコンなどやってる場合ではなくなった。華麗なる高校デビューをかざった私は中身スッカスカのしゃべりを武器に彼女を作ることができた。

一方、ホリ君は男子校のため学校での出会いは皆無。たまに女子高との合コンがあったらしいが、ホリ君はぶっきらぼうで不器用だったからか、あまり女にはモテたような話は聞かなかった。

と、一般的な高校生活を私とホリ君がしている最中、ヒロシ君はすでに突き抜けていた。

定時制高校に入学したヒロシ君は、早々に彼女を作った。私とホリ君は中学時代彼女はいたが、ヒロシ君は中学時代彼女がいなかったはずなので、恐らく初めての彼女だと思われる。

「これ、俺の女やねん。結婚するかもしれんわ。」

は?

いやいや、高校1年で結婚とか・・・

まったく意味がわかんなインザダークネス。

何言ってんだヒロシ・・・

写真を見せてもらうと、金髪のケバケバしい女が映っていた。ヤンキーではなく、ドヤンキーだぞこりゃ。間違ってもドラキーと勘違いしてはいけない。

ドヤンキーはすぐに結婚しがち、と聞いたことはあるがまさか私の半径50センチ以内でそんなことが起こりえるとは思いもしなかった。

「こんなんもあるで(笑)」

 

 

ハメ撮りしとるがな

 

 

ヒロシ君のちんちんをくわえている写真、騎乗位で腰をふりまくっているであろう写真。16歳にして嫁候補の女とハメ撮りした写真を俺たちに見せてくれるなんて・・・あなたは神ですか?間違えた、クルクルパーですか?

もしや、ヒロシ君、初めての彼女で猿になったのか・・・

まぁそういうこともあるよな・・・。まったくヒロシ君、その彼女のことが大好きで仕方ないんだろ!まったくお前ってやつは・・

「こいつおもろいで、俺の小便飲みよんねん(笑)」

 

 

ダメだ、こりゃ。

 

 

嫁候補の女に小便を飲ます、あのーヒロシ君・・・、それまったく意味がわかんなインザダークネス(本日2回目)

ヒロシ君は入学半年で圧倒的に我々を抜き去り、遥か遠くの人になっていた。

小便を飲ますという趣味はまったく意味がわかんなインザドリーム。夢があるぜ、変態小便女。私の性癖に小便を飲ませるというのはないが、小便をさせるというのは一時期流行した。今思えば、私はヒロシ君に影響を受けていたのかもしれない。

まぁでも人ってのはわからないものだ。

ヒロシ君とは、このことの前もこの後も基本的に下ネタを話すことはないし、AVを一緒に見るようなこともなかった。極めて俺たちはクリーンだった。だが、実際はハメ撮りと小便プレイ。よくわからん。

こうして、ヒロシ君は高校1年にして突き抜けたわけだが、このあたりからホリ君とヒロシ君の冷戦時代が開幕することになった。

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