ネットナンパ ムーの謎 第二話/パクソダクエストⅤ

0.パクソダクエスト ばかなべの原点
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第2章
「Road to red window」

ムーと名乗る女とネトナンで知り合った。

通常、ネトナン自己紹介文は「はじめまして!渡部です。よければ『わっくん』と呼んでください(o^―^o)身長175㎝、趣味は食べ歩き、高校野球観戦・・・」などと好印象を与えるように書き込むものだが、ムーは

「やる気ある?カモン」

これだけである。

まったくもってふざけてる。こいつ出会う気ないだろ( ´艸`)

そもそも名前が「ムー」だ。

ロズウェルUFO事件など知らないし、ネッシーはウナギではない?に対してどうリアクションすべきかわからない。

この謎の雑誌が40年以上に渡って国民に愛されている。やはり、人には探求心があり、謎を解明することに喜びを感じるのだ。

私はムーの読者にはならないが、ネトナンで見つけたムーの謎を解明すべく動いた。

メールラリーは1週間に1~2通程度でやりとりする緩いペースで進んだ。

ムーのことが少し掴めてきた。なかなかのキャリアウーマンらしい。責任あるポジションでゴリゴリ仕事をしているタイプだ。

基本的に上から目線の強気キャラ。俺はそれに合わせて「かわいい年下男子」を装った(実際は私の方が年上)。

恐らくメールの相性は抜群だったと思う。いや、うまくハマっていたと思う。

相手が3行メールなら、こちらも3行程度で返す。

相手が長文なら、相応の長文で返す。

ミラーリング技術を使うのはもちろんのこと、「ほめ言葉のさしすせそ」もしっかりと使う。

え?

ほめ言葉のさしすせそを知らないって?

いやいや、それ佐々木希って誰?とか言ってるのと同等レベルですよ・・・

佐々木希とは、超美人の女優である。

しかし、私はパク・ソダム(映画『パラサイト 半地下の家族』に出演した韓国の女優)系が好きなので興味はない。

おっと、間違えて佐々木希の解説をしてしまった。

【ほめ言葉のさしすせそ】
「さすがですね」「しらんかったっす!」「すごすぎww」「センスフル!!」「そそ、そうなんすか!!」

「せ」のところでセックスなんて言ってしまいそうだが、話題も仕事や趣味のことがほとんどでエロいことなど一切なし。となれば、次第にムーとの信頼関係は深まる・・・かと思われたが・・・

 

メール飽きた

 

ご承知のとおり、私は飽き性だ。

なんとなくムーのことがわかってきたあたりで飽きてきた。

くわえて、メールを始めた時期が悪かった。

季節はまさに夏。

つまり、南紀白浜ナンパシーズンに突入していたのだ。

夜の白浜でナンパしながらムーとメールラリーをしていたが、だんだん面倒くさくなった。

ちなみに平日は仕事に燃えてしまっていた。

このような結果、ムーとほぼ疎遠になってしまった。

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10月のある日、1通のメールが届いた。

ムー「元気してる?いいかげん会おうよ」

逆ザオラルだ。

俺はムーの存在自体を完全に忘れていた。

慌ててメールを読み返し、ムー情報を再インストール。もちろんアポ自体はまったく問題ない。即刻メールラリーを再開。

お互い久しぶりということもあり、思い出し話題を取り上げすぐに盛り上がりトントン拍子でアポ日は決定。

さて、日程が決まったところでアポをどうするかである。

金曜の夜に合流は決まったが、普通にアポるのはどうも面白みがない。三鷹台で1人暮らしらしいのでぜひともご自宅訪問といきたいところだ。

こういう場合はストレートに交渉だ。結論を先に言おう。

【アポ交渉】
ばか「約束の金曜、ムーさんの家で鍋やりましょ!」
ムー「いきなり鍋!?いいけど家汚いよ!」
ばか「問題ありません!差入れいっぱいもっていきますよ!」
ムー「いいけど、ばかなべくん本当に来るの?。」
ばか「今度は絶対にいきます。」
ムー「本当だろうね(笑)君はいっつもはぐらかすから!」
ばか「絶対に完璧です。」
ムー「わかった。金曜は22時には家につくと思うから、また予定変わるようなら連絡ちょうだいね。」
ばか「かしこまりました。」

まさかの二つ返事のOK。

あまりにも簡単にご自宅鍋は決まった。

考えてみれば、約4か月におよぶメル友期間、グダってたのは私だった。ムーは週末合流を希望していたが、週末は南紀白浜か合コンなどに費やしており、どこの馬の骨どころかブタの骨かもしらない女に投資するつもりはなかっただけだ。

ムーからすれば、もう家でもどこでもいいからとりあえず来いなのだ。

写メ交換や見た目はどんなだとかも一切やりとりしていない。そんな初対面の私を家に余裕で招くムー。

ああ、なんて心地良い恐怖感だろうか・・・←変態

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さすがにこんな長期間メールしてんだから、美人局はないにしても、シャレにならないモンスターだったらどうしようという恐怖感。

恐怖感があるからこそ楽しいのだ。

するとムーからまたメールが届いた。

ムー「カニ注文したよ!!」
Σ(゚Д゚)
ムー「カニきちゃうから、もうキャンセル無理だからね!」
Σ(゚Д゚)

1万円相当の高級なカニをネットで注文したらしい。

見ず知らずの男にカニを準備する女・・・気前が良すぎる。

「俺は人を楽しませるのが好きなんだよね」

などとムーにメールしておきながら、俺は自分が楽しむことだけを考えていた。そんな利己的な自分を恥じた。

俺は決意した。

たとえムーが化け物だろうが、怪物であろうが・・・

 

 

カニはおいしくいただく( ゚Д゚)

 

 

まったく私はクズである。←知ってた

・・・

約束の金曜日

仕事を終え、一旦帰宅し、シャワーで体を洗った。特にキン多摩の裏はむれるし、ほっとくとスイー臭いになるのでよく洗った。←このくだりは必要なし

そして、いざムーが棲む三鷹台へ。

ちなみに、この時点でムーと電話番号のやりとりもしてなければ、住所も聞いていないことに気づいたがまぁいい。どうにかなるだろ。

三鷹台への到着時間をメールした。

ムー「OK!駅についたらメールして!ナビするから!」

あ、迎えにはきてくれないんですね(笑)

こういう遊び要素、大切だ。

またもや、楽しませる競争で一歩リードされた感。

とりあえず駅前のスーパーで、大量の酒とお菓子と、ムーが好きだと言っていたアイスを購入。

これだけあれば餓死することはない。

いざ、ゆこう。

未開の地、ムー大陸へ( ゚Д゚)←いや、三鷹台ですけどね

画像1

手掛かりは一切ない。

頼りはムーからのメールのみ。

閑静な住宅街で、真っ暗。

もちろん土地勘もなにもない。

ムー「最初のスーパーの道を左に進んで、○○が見えたら左に曲がって、そこから・・」

まずはざっくりナビメールが届いた。

そのとおりに歩き進む。

駅から5分ぐらい歩いただろうか。

ふたたびムーからメール。

ムー「そろそろ△△あたりでしょ?そこを右に曲がったら・・」

的確なナビメールである。

まるでどこかで監視されているかのようだ。

しかし、もう後には引かない。

歩き進む。

てくてく・・・

ムー「はーい、もうすぐですよー。◇◇を左に曲がったら・・・」

むむ・・、またまたジャストタイミング・・。

いよいよ近いのか・・。

なかなかおもろい。

テンションがあがってきた。

本当にメールナビである。

決して迎えにきてくれるなんて甘い対応はない。

よし、いってやろうじゃないか。

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てくてく。

するとムーから最後のメール

ムー「今、スーパーの袋の音が聞こえた!左を見て!赤い窓が私の部屋!ノックしてね、鍵開けるから!」

な・・なぬ!?

ムーはニュータイプか!?

スーパーの袋の音を察知するとは・・。

類まれなる聴覚である。(ていうかそれぐらい静かなとこでした)

私は左をみた。

確かに赤い窓がある( ゚Д゚)

そして、赤い窓の家のドアは目前だった。

私はドアの前に立ち、ドアをノックしました。

コンコン・・

ドアの向こう側から、玄関に向かう足音が聞こえた。

ガチャ・・・

そして、運命の扉がドアの向こう側から開かれた。

「本当にきたね~」

 

 

 

 

 

( ゚Д゚)

 

 

 

 

 

私は、ムーを見て立ち尽くした。

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