Rock And Roll Is Dead 第七話/パクソダクエストⅣ

0.パクソダクエスト ばかなべの原点
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前回の記事はコチラから

ロフト付きの部屋に引っ越した私とミキはいつもと変わらない日々を送っていた。

一つ変わったことといえば、ミキが平日夜に外出することが増えたこと。お笑い好きの女友達と新宿ルミネの劇場に行ってるらしい。

友達が出来、趣味ができたのは良いことだ、と呑気に構えていた。

季節は変わり4月。桜を見てふと「結婚、してみるか」と思った。約1年前にミキから「いつ結婚する?」と言われてほったらかしにしていたが、仕事もひと段落つき役職もひとつ上がった。ちょうど良いタイミングだ。

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「待たせたけど、そろそろ結婚の話進めようか。」
「結婚?ああ、まぁええんちゃう?」

 

 

 

え?

 

 

 

あれ???

去年は「いつするの?」ぐらいのノリだったのに・・・

あっさり結婚話をはぐらかされた・・・。

こ・・これは・・・

 

 

 

ま、いっか。

 

 

 

まいっか いっとけ まいっか
こまったときは さぁ まいっか
深く考えないで まいっか
開き直って まいっか

とか、ふざけたヒップホッパーになりたいわけではなく、私が「今」と思わなかったように、ミキが「今」と思ってないだけなら、まいっか。

と思っていた。

「あ?そう?わかった。」
「それよりさ、明日も行ってくるわ、ルミネ。」
「おお、気をつけてな。」

結婚よりもルミネ、あー、そーすか。了解!ぐらいに私は軽く捉えていた。

まったく間抜けである。

・・・

ミキは、帰ってこなかった

5月のある日、ミキは音信不通となり、終電の時間が過ぎても帰ってこなかった。

電話もメールも応答がない。これは事件か?さすがに心配だ!

でも、いい大人だよな。そりゃ夜中に遊ぶこともあるっしょ。

などと言い訳しながら睡魔にはいまだに一度も勝利したことがない私は就寝した。

朝起きると、ミキは床で寝ていた。遅い時間に帰ってきたのだろうか?

その日は会社だったので起こさないように静かに家を出た。

仕事を終え、家に向かった。

胸騒ぎがする。いやな予感。そして、そういう予感は大抵的中する。

帰宅するとミキは私のPCでメールを打っていた。

「おかえり。」
「お前さ、昨日どうしたん?」
「は?そんなんどうでもええやん。」

驚いた。この3年半でこんなに冷たいミキを見たことがない。私は一瞬で悟った。

「なかなかの言い方やな・・・どうした?何かあったか?」
「別に、なんもないわ。」
「いや、だって明らかに態度が・・」
「ええやん、ほっといてよ!」

驚いた。この3年半でこんなに怒ったミキを見たことがない。私は一瞬で悟った。

 

 

ダメだこりゃ~

 

 

これは絶対ダメなやつ。

結論は見えてるけれど話にならない今は放置がベスト。

私は一旦飲みにいくことにした。

これから起こるであろうことを想像し、どう行動しようかを考えるために。

この日、一人で酒を飲みながら食べた喜多方ラーメンの味は忘れられない。

このチャーシューとラーメンのハーモニーは、攻撃力・説得力・満足力において、信太山と同等の満足度である。まぁこのブログはグルメブログではない。

とはいえ、マジで喜多方ラーメンはウマい。もちろん天下一品もウマい。

結局ラーメン全部ウマい!

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「冷静に話そうや。」

次の日の夜、私もミキも冷静さを取り戻したので話し合うことにした。

ミキの言い分はこうだ。まず、白浜の女とのメールが今でも許せないこと、そして、「いつ結婚する?」の問いかけをはぐらかされたように思ったこと。あの頃から私とは結婚しない、いつか別れると決めていたそうだ。

そして、ここ数日で別れる決定的理由が見つかった。

次の男を見つけたということだ。

「なんとなくわかるんやけど。ほかに誰か好きな人できたってこと?」

ミキは黙って頷いた。

「そっか、それなら仕方がない。別れよう。」

自分でも驚くほどにあっさりと別れを決意した。

いや、決意できたと言ったほうが良いかもしれない。

私は初代パクソダクエストの女に私は鍛えられた。

何度も浮気され、振られて傷つく経験を何度も味わったし、彼女と別れることによる喪失感も学んだ。

逆に、相手に対して冷めた瞬間、どんなに相手が求めてきても二度と気持ちが戻らないことも学んだ。そして今、ミキは私に対して気持ちがない。それが事実だ。

その時は、冷静に受け止めることができたのだ。できれば、別れ際がきれいなほうが、その後のその人との経験も良いものになる。

別れようの言葉に対し、ミキは少し間をおいて、黙って頷いた。

「ご・・ごめん・・・」

そう私に謝りながら、ミキは静かに泣き出した。

・・・

別れ話を一通りおえ、今まで楽しかったなありがとう的な儀式も終えた後、私は最後に気になることを聞いた。

 

相手は誰かだ。

 

すると、ミキは少し戸惑いながらも教えてくれた。

吉本の中堅芸人だった。

ふ~ん、アイツかぁ

 

 

 

っておい(;゚Д゚)

 

 

 

おいおいおい、サラっと言ってるけどなかなかイカツイやないけ(;゚Д゚)

これはさすがに書けない。当時、そこそこテレビに出てた中堅芸人。大体の人は名前を知っているであろう芸人。

ルミネに通ってガチで芸人と知り合うって、すげぇ営業力じゃないか・・。

損保レディにでもなったらいいんじゃないの・・・などと考える余裕は当時あるわけがなかった。

ま、、まぁそれなら仕方がない。

と、話している途中、ミキの携帯が鳴った。

「あ!もしもし~、は~いミキです💛うんうん、え?今?大丈夫大丈夫💛」

相手が誰かはわからないが、ずいぶんと俺への対応と異な・・・

「うん、え!明日も会えるの!?」

 

 

(#゚Д゚)ゴルァ!!

 

 

申し訳ございません。とうとうブチ切れしてしまいました。

いや、さすがに振った男の自宅、振った男の前で

新たな男との次回アポ話するとかありえます?

さすがにドチャクソにムカついてブチ切れ、そらもう絶対に別れる!てことにはなったのだが、クリアすべき問題は残っていた。

次回、最終回。

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