Rock And Roll Is Dead 第六話/パクソダクエストⅣ

0.パクソダクエスト ばかなべの原点

ミキと付き合って2年半が経った。

大阪から東京へ移住するとともに、ミキはプロを目指して活動していたバンドを脱退した。

交際が2年目に突入する際、ご両親に挨拶に向かったらミキのお父さんがまぁまぁサイコパスな人だった。

白浜でナンパした女とのメールがバレてミキがげきおこ。私は死ぬほど土下座した(ドゲザーとしてデビューを考えた)。

 

そして、俺氏セックス鬱発症・・・

 

色んなことがあったけど、相変わらず週末はミキと仲良くディズニーへ直行直帰している。セックス鬱ではあるけれど、超仲良しのカップルである。

私たちはそれなりに楽しい日々で、ささやかな幸せを感じていた。

だが、私はひとつ心配していたことがあった。

ミキの生活は、あまりにも私に依存していた。

よく考えたらミキはほぼ毎日、私と時間を過ごしている。それ以外の時間がよく見えない。

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そもそも、プロ級の腕前だったドラムはどうするのか?

言うまでもないがSEX JAPANのMIKIとしては大活躍だった。

特に騎乗位で腰を上下に振りパンパンパン!!と小刻みにビートを奏でながら、ちんちんに垂れてくるソフトクリームのような白い汁はエロさビンビン夏物語。もはや毎晩、抱きしめてTONIGHT状態だった。

だが、X JAPANになる夢は諦めた・・・

間違えた、ミキはX JAPAN系でははくモンパチ系だった。モンゴル800というバンド名もよくわからないし、いまだにモンパチ聞いたがことないけど。ミキはそっち方面のバンドだった。

いずれにしても、上京してからバンド活動をしていた様子はほぼ見られなかった。

・・・

ミキは、平日昼間にバイトしてたものの、夜はすぐ家に帰ってくる。

友達と遊びに行くとか、飲みにいくとかも聞いたことがない。

土日も私とディズニーで過ごしている。

こういう日々が続くと、いくらミキが内向的な性格とはいえ、友達1人もいないなんて大丈夫?などと思う時期もあった。

「ミキ、そろそろ友達作ったら?いろんな人と触れ合ったほうが世界広がるで。」
「私と一緒におるのがいやなん?」
「いや、そういうことじゃなくて・・」
「じゃあええやん。面倒くさいし十分楽しいからええねん。」

何度か友達づくりを勧めたがいつもこんな調子だ。

そこで、私が通ってるスポーツジムに誘ってみたこともある。スポーツジム内では比較的健康的な人と仲良くなることもあるからだ。

しかし、ミキはエアロビは楽しかったようだが通うのが面倒なので入会はしなかった。

同じ日々の繰り返しなので新しい出会いもなく、土日以外はほぼ家に引きこもる。

まるで主婦のような時間の過ごし方をし続けるミキだったが、ある日変化が訪れる。

お笑いにハマり出したのだ。

M-1やお笑い番組などを好んで見るようになり、特に若手芸人にハマりだした。

「お笑いやったら新宿にルミネがあるから行ってみれば?」
「ルミネ?何それ?」
「吉本がやってる劇場や、お前が爆笑してる芸人が出てるで」

ミキは新喜劇や漫才などを気軽に見れる劇場ルミネ新宿を知らなかった。

チケットを取り見に行くと、ミキはルミネを気に入ったようだった。

「な?おもろいやろ?生で見れるし」
「ほんまやな、爆笑やわ(笑)」
「お笑い好きな人は多いしな、バイトの人にもお笑い好きおるんちゃう?」

ミキがディズニー以外で楽しそうにしていたのはこれが初めてだった。

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・・・

「めっちゃお笑い好きの子がバイトにおったわ(笑)」

ミキ曰く、バイト先の女の子にお笑い好きの女の子がいたらしい。

その女の子とは次第に仲良くなった。

「今度、お笑い好きの子とルミネ行ってくる♪」

それは東京にきて初めてミキが私以外の人と遊びに行くような発言だった。

「おお、ええやん。行っておいで!めちゃ楽しそうやな」

こうして、ミキはバイト先の女の子とときおりルミネ劇場に行くようになった。

今まで、私としか出歩くこともなかった。バンド活動もやめた。そんなミキの行動変化だ。友だちと共通の趣味を持って楽しむ、とても大切なことだし、よかったと思ってた。

・・・

「ばかなべさん、すみません転居してください。」

ある日突然、賃貸マンションのオーナーらしき女性から転居依頼がきた。

は?なんでですか?ではあるが、要約すると私とミキが住んでいたマンションの一室はとある主婦の持ち物。

その主婦が離婚することが決まり、私とミキが住んでいる部屋に自分が住むことを決めた。だから出ていけということだ。

急な話なので困ったなぁと思ったが、転居にあたり100万円を払ってもらえることになった。さらに、近隣に次の転居先も紹介してくれた。離婚オーナーの神対応に感動である。

真冬の年末、雪が降りしきるなか私とミキは500mほど先にある新居に荷物を運んでいた。

ちなみに、どう運んだかというと、

 

 

台車で自力である。

 

 

我ながらどんだけケチやねんと思うが、これぐらい自分でできるだろと思ってしまう。

だが、不運にもその日東京は積雪。

思った以上に重労働だったが、最高にクールな引っ越しだった(二度とやりたくない)。

大家さんが紹介してくれた新居は五反田駅近くにあるアパート。

1Rだが中二階風に設けた空間であるロフトがあった。池上線の電車が通ると微妙に床が振動する。ああ、俺ってどんだけ貧乏なんだ・・・。

引っ越し当日、私とミキはロフトでセックスした。

絶賛セックス鬱だったのだが、環境が変わると性欲も出るのだろうか?よくわからないがしばらくセックス厨になった。

ロフトは天井が目の前で狭い。

その狭い空間の中で、ミキの秀逸な騎乗位ピストンが行われる。

お約束的にちんちんにソフトクリーム系白濁駅が出てくる。

切なそうなミキの顔は爆裂にかわいい。

もしかしたらセックス鬱が完治するかもしれない・・・

などと私は平和ボケしていたが、このロフト付きの部屋が、私とミキとの別れの部屋になったのだ。

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