Rock And Roll Is Dead 第一話/パクソダクエストⅣ

0.パクソダクエスト ばかなべの原点

「なんで呼び出されたか、もうわかってますよね・・・」

仕事を終えた私は、ある女から呼び出され、大阪駅前第四ビルの御堂筋添いにあるベンチに座っていた。

いきなり「なぜ呼び出されたかわかるよね?」問題が出題されたが、私にはまったくわからなかった。

わかるはずもない.

だってほとんど知らない人なのだから。

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・・・

彼女の名前はミキ。

私の学生時代のバイト先にいた女だ。

バイト先は同じだったが彼女が働いている時間帯は昼間(私は夕方)だったのであまり話したことはなかった。ただ、韓国女優パク・ソダムに似ていたので密かにお気に入りだった。

ショートカットで悪魔のようなメイクのこの写真、マジ似てる。

口を小さくして八重歯にしたら本人なんじゃないかと思うぐらいに。

ミキはバイトをしながら音楽で生きる夢がある人間だった。

ロックバンドに所属、華奢なのにパワフルにドラムを叩く実力者だそうで、プロの一歩手前までいったこともあるらしい。

彼氏も音楽をやっている。絶対ここでは書けないレベルの超ビッグな某バンドのバックバンド?(何それ?)として活動し、レコーディングやツアーにも同行していたらしい(この話を聞いたとき、某バンドがビッグ過ぎてドン引きした)。

さて、そんなロックンローラーのミキが一体私に何の用だ?

ほとんどしゃべったことないぞ?

正直、悪い予感しかなかった。

ミキはロックンローラー。

彼氏もロックンローラー。

完全無欠のロックンローラーだ。

ロックンローラーって怒ったらめちゃめちゃ怖そうだ。ならずものというか。XJAPANのYOSHIKIも相当な暴れん坊将軍だったと聞く。

怒りっぽいロックンローラーとは正直、かかわりたくない。

仮に私がどっかでナンパしてHした女がたまたまミキの友達で、その女の彼氏もロックンローラーだったとして、彼氏が私のことをドチャクソ怒ってて、それを知ったミキが私を呼び出し夜の御堂筋でロックンローラーにフルボッコにされるとか・・・

いやいやいや、マジそれは最悪だ。

でもありえるぞ、これ。

ロックンローラーはなんとなく硬派で、軟派な俺たちはクズとしか見てなさそうだし、戦闘力は明らかにあっちのほうが強そうだ。

ああ、ナンパなんてするんじゃなかった・・・。

ちなみに、同じバイト先なのでマリ→貴子→弥生→美和と、エロんな女を渡り歩いていた私のことは知っていると思われる。
※エロんな女を渡り歩いた模様はコチラの記事をご覧ください。

要するに、バイトの中で私の女からの評判はうんこだということだ。

だからわからない。

ミキが一体私を何のために呼び出すのか・・・

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・・・

指定された場所へ行く途中、フルボッコ回避のために私を狙うロックンローラーらしき人間が周囲にいないかを入念にチェックした。

ロックンローラーといえば革ジャンにサングラスだ。

ロックンローラーであるならば、相当にツッパッてるはず。

間違いなく昼夜関係なくサングラスをしてるだろう。

大阪駅前第四ビル前にロックンローラーが歩くことはほぼ稀のはずだ。

ここでグラサンなどと、じゃっかんサングラスを蔑んだ言葉を使ってしまうとめちゃキレられそうだ。。。

ちゃんとサングラスと言っておかなければ・・・。

ああ、マジでロックンローラー怖い・・・(*´Д`)

だが、ここは梅田のビジネス街。

ロックンローラーが歩いていれば目立つだろう。

これは助かる。ロックンローラーを見つけたらすぐに逃げればいい。

よし、ロックンローラーを見つけたらタクシーで逃げよう。

ロックンローラーは大体貧乏だからタクシーで追ってくるようなことはしないはずだ。←根拠なし

私は梅田の街を入念にチェックした。

と、そのとき!!!

 

グラサン野郎を発見(;゚Д゚)

 

ぎゃーーーーーーーーー(;゚Д゚)

でたよ!グラサン!(;゚Д゚)

私の前方20メートル先にグラサンがあらわれた。

まっすぐグラサンは私の方向に向かって歩いている。

こ・・こいつ、マジで俺を狙ってるのか!?

いや、待てよ?

こいつ、グラサンではあるが・・・

ロックンローラーというよりは・・・・

 

 

タモリのほうだった。

 

 

年齢にして50歳は越えているだろう私より小柄なグラサンしたおっさん。

このおっさん相手なら俺でも勝てるかもしれない。

ちなみに、私の人生、ケンカは0戦0勝0敗だ。

要するにもめ事やケンカを完璧に避け続け、誰とももめ事で殴り合いなどしたことがない。できれば、死ぬまで殴り合いゼロで死にたい。

だが、このときばかりは戦うしかないと思っていた。

なんせ、相手はタモリだ。

おい、タモリ、舐めるなよ?

俺はプロジェクトAや酔拳など、あらゆるジャッキー・チェンの映画を見てきた漢だ。

俺がパンチをすれば「ボ!ボ!」と音が鳴る(ことはない)。

タモリのくせに、俺に勝てると思ってるのか?

このジャッキー・チェン初段の俺に。

いや、待てよ・・・

もしかしたら酔拳の師匠のほうか?

だとすれば、かなりの強敵。。。

だが、もう後には引けない。

タモリにビビってる場合ではない。

よしかかってこい、グラサン!

と思ったが、ニセタモリは私の前を通り過ぎて行った。

まぁそりゃそうか、どう見てもロックンローラーではなさそうだ。

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・・・

などと一人ジャッキー・チェンごっこをしながらも、呼び出された場所へ向かった。

ミキは一人で私を待っていた。

「えーと、ばかなべです。なんか話があるって聞いたけど、なんかあった?」
「突然すみません。。。えっと、、」

とりあえず、怒り狂ってる感じではない。いや、冷静を装って後ろから数人のタモリが出てくるパターンかもしれない。

「なんで呼び出されたか、もうわかってますよね・・・」

いや、知らんし。

ていうか、誰?レベルや。

「いや、正直よくわからんけど、なんか迷惑かけた?」
「あ、迷惑とかそんなんじゃなくて(笑)」
「あ・・そうなの」

正直、フルボッコ問題が解決されたような気がして安心した。

「えっと、私・・・」
「うん、どしたん?」
「好きです」
「え?」
「好きです」

寝耳に水の告白だった。

まるで中学2年生のようなシチュエーションで好きだと言われた。

ちなみに私にとって人生初の告白(受け)である。

まったくもって意外すぎる状況だ。ミキとは本当にほぼしゃべったことがなく、音楽をやってる人として遠い存在という印象だった。

ミキはバイトの飲み会にも顔を出すタイプではなかった。バンド活動に忙しく、酒を飲むタイプでもなかった。

音楽をやってる彼氏もいたはずだ。

状況を飲み込むのに時間を要した。

「え?なんで?」
「ずっと好きやったよ(笑)ばかなべさんが好きやから彼氏とも別れた(笑)」

はーーー!?(;゚Д゚)

意味わからん、意味わからん。

正直、私は混乱していた。

だが、ここからまさか3年半に及ぶドラマが待ち受けてるとはこのとき思いもよらなかった。

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