ご近所さんを探せ! 鬼詰のバイブ 第一話

◆30日後に春休みが終わるばかなべ
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私は、おもちゃ屋さんにいた。

 

いや、タイトルからもわかる通り、子供のおもちゃ屋ではなく、大人のおもちゃ屋にいた。私の目の前には1時間前に初めて会った女がいた。彼女は、興味深そうに店頭に並べられたバイブを眺めていた。

このとき、とんでもない殺傷事件につながるとは思いもよらなかった。すべての過ちは私に起因していたのだ。

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・・・

社会人1年目の秋。

仕事に没頭していた私は、休日も返上して仕事をしていたなどということは一切なく、仕事は仕事、遊びは遊び、ていうか人生は遊び、仕事も遊びだし、遊ぶために生きていた(そして今もそれは変わらない)。

当時は「ご近所さんを探せ!」全盛時代である。

現代の若者がyoutubeやtiktokに夢中であるように、当時のダメ人間たちは「ご近所さんを探せ!」に夢中だったのだ。

「ご近所さんを探せ!」の特徴は、普段出会えない人たちと出会えることだ。

一般的に、自分の周囲の友人は、自分の属性と近い人間であることが多い。金持ちの周りは金持ちが多いし、貧乏人の周りは貧乏人が多い。

キラキラした女子大生の周りはキラキラした女子大生が多いし、サッカー好きの周りはサッカー好きが多い。電通の周りは電通だし、ナンパ野郎の周りはナンパ野郎だし、パンコの周りはパンオばかりだ。

では、

どうしてピュア丸の周りには誰もいないのだ?

もしそんな疑問(ていうかピュア丸ってなんだよ?という疑問)があったならコチラのピュア丸紹介記事を参照されたい。すべての答えが書かれている。

さて、ここで注意しておきたいのが同じ場所に居続けていいのか?という問題だ。例えば、ワタミによく行く客はワタミの客層だし、セクキャバによく行く客はセクキャバの客層だ。

自分と同じ層の人間は、どこか見た目も価値観も近いものがあり、一緒に過ごしていて居心地が良い。居心地の良い場所に居続ければ、居心地はずっと良い。

だが、はっきり言うと

 

居心地が良い場所成長はない

 

居心地が良い=挑戦がないということだ。

なぜ、私が「ご近所さんを探せ!」を利用していたかと言えば、

 

それは自分を鍛えるためだ。

 

「ご近所さんを探せ!」を利用している女性たちは本当にさまざまな属性であった。やたらと毎日長文メールをするものもいれば、これはチャットですか?というぐらい一言しか送ってこない人間もいる。

実際に会ってみても、概ね普段の社会生活の中で出会うこともない、合コンでもやってこない、ていうかその服どこで購入したの?ということもある。

また、ご近所さんを探せ!には「メールラリーに係わる内部統制」など一切存在しない。よって、誰もが都合の良い情報を発信しがちで、得られる文字情報は正しくないことが多い。

それを立証するために参考になる指標を紹介しよう。

 

ゴキマジ率90%である。
※ゴキマジとはご近所マジックの略、メールの内容での想像と実際の隔たりが大きいことを表す。パネマジを参考に作り出された業界用語。

 

メールのやりとりをすれば、相手の印象をある程度想像するものだ。

写メ交換をすることもある。だが、想像と実際の乖離はかなり激しく、ゴキマジ率90%と極めて高い確率を示している。

もはや彼女たちのメールはすべて嘘ぐらいの勢い。

厚労省も年間9.5万人のご近所男性ユーザーが「ぽっちゃり」記載を信じたものの、実際会った女性は平均して想定体重150%以上の上方修正を余儀なくされているとの調査結果を公表した。

仮に9.5万人のうちデブ専が2万人いたとしても、残り7.5万人の方々の精神的苦痛は計り知れない。

このように、「ご近所さんを探せ!」には未知の世界が存在しており、非常に厳しい環境でもある。

厳しい環境に身を投じ、困難を乗り越えることで人は成長していく。私は、尊敬する先輩からそのように教えられた。だから、私は「ご近所さんを探せ!」に挑戦してきたのだ。

無論、ただの言い訳だしあの挑戦は私の成長に一切寄与していないが、その中でも最も厳しい戦いのひとつが今回のエピソードだ。

当時、私は「ご近所さんを探せ!」でとある女子大生と出会った。

メールのやりとりはさわやかで健康的なやりとりだった。料理が趣味らしく、今日は〇〇を作っただのと超平和な話題である。

彼女の情報を要約すれば以下のとおりだ。

・甲子園の近くで一人暮らし
・大学2年生20歳
・服装はINED(時代を感じる)
・髪型は黒髪のショートボブ
・かわいい系と言われる
・ちょっとぽっちゃり

一番最後の言葉は気になるものの、かわいい系と言われるらしい女子大生・・・と言われると志田未来のような女を想像する。甲子園に住んでいるので甲子園子と名付けよう。

早速アポることにした。

「着きました!」

彼女からメールが入り、服装の特徴を聞き出したところ、一人の女が条件と合致した。

 

 

 

 

超デブだった

 

 

 

 

まぁ、ここまで読んでいただければ、みなさんにとっては想定内だろう。デブと出会ったことを書くんだろうな・・・と予想はついていただろうから。

ただ、当時の私にとっては膝から落ちるほどの衝撃であった。想定、志田未来からのデブはふり幅が大きすぎる。

ちなみに私はデブを悪口とは思わない。デブは特徴を示した俗語でしかない。ブタという表現は悪意を感じるが、デブはマイルド感があるように思う。彼女の体型を表現するなら「ぽっちゃり」ではなく、明確なる「デブ」が適切だということだ。

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待ち合わせ場所は梅田ナビオの角。

大阪の人間ならわかるだろうが、極めて目立つ場所だ。

そこに彼女は立っていた。

まだ私には気づいていない。

正直、自分から話しかけるのは戸惑った。なぜなら私は貧乳愛好家。デブ愛好家とは真逆の派閥だからだ。

通常なら声をかける理由すらない。にげるを選択しても回り込まれることはないだろう。

だが、アポイントした以上はしっかりとおもてなしをするのが紳士。

私は紳士だ。自分の感情の戸惑いなど無視!

こういうときこそお得意の気絶と勘違いだ。

自分に魔法をかければ良い。俺はデブ愛好家かもしれない、、、、

デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ、デブが好きだ。

5万回くらい自分に暗示をかけ、すっかり私はデブ愛好家にはなれなかった。

無理なものは無理、でも無理は通すためにあるのだ。レッツ!デブ!

ばか「あの・・、甲子園子さんですか?」
甲子園「はい、そうです」

ニッコリ笑った甲子園子は551の豚まんにしか見えなかった。

ちなみに私は豚まんを悪口とは思わない。551の豚まんは大阪名物の食べ物でしかない。ブタは悪意を感じるが豚まんはジューシー感があるように思う。彼女の顔面を表現するならブタではなく豚まんが適切だということだ。

早速、高級居酒屋「酔虎伝」へ連行し、事情聴取をすることにした。

無駄話はいらない、直球で何目的かを問いただす。

結果、元彼にSM趣味があり、よく縛られていたことが判明した。ちなみにその元彼とも「ご近所さんを探せ!」で知り合い、3回SMをして別れたと言っていた。世間一般にそれを元彼というらしい。

話を戻して、何目的かを聞いた答えが元彼とのSM話?まったくつじつまが合わない。要するに欲求不満のドエム551がセックス目的でやってきたという解釈か?と聞けば

 

「大体、合ってます」

 

ああ、そうですか。大体合ってましたか・・・。

もう酔虎伝に用はない。1時間で切り上げ、お初天神通り商店街の今は亡き大人のおもちゃ屋に入店した。

私は、おもちゃ屋にいた。

つづく。

春休みが終わるまで あと16日

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