田丸さんの小さな恋のメロディ 第2話

7.合コンの話
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(和訳:これまでのブサイククエスト)

通常1年次に履修すべき授業を3年生で受けることとなったばかなべは、周囲が1年生だらけのため孤独地獄に陥った。そんなとき、田丸先輩と出会った。

田丸さんは年齢的に先輩だが学年は1年生。社会人経験後に大学に入学した尊敬すべき先輩のはずだが、彼は孤立していた。圧倒的な1985年感を放つファッションに身を包み、常に表情は険しく不機嫌そうにするおっさんキャラ。そりゃ孤立するだろ。

そんな田丸さんとひょんなことから話すこととなり、孤立していたばかなべと田丸先輩は一緒に授業を受けるようになった。そして田丸さんから「うちで飲まんか?」と自宅解放宣言がなされた。

無論、女子の自宅には行きたいが、田丸先輩の自宅には全然行きたくない。しかし、ここで断れば角が立ち、田丸さんの授業ノート閲覧権はく奪の危機でもある。ばかなべは危険を承知で田丸家に挑んだ。

 

やめておけばよかった

 

前回の記事はコチラから

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・・・

田丸国の首相官邸は私の想像をはるかに超えた本気のボロアパートだった。

2階建てで1Fに共有の下駄箱があり、靴を下駄箱にいれて上がるスタイル。

田丸さんの部屋は2階。

廊下には不思議そうに私を見る幼い子供二人がいた。

下駄箱に靴を入れて廊下にあがると、アパート入り口すぐの部屋に子供たちは逃げるように入っていった。

ドアが開けっぱなしで部屋の中は丸見え。

チラっとのぞいてみると疲れた表情の夫婦が無言でこっちを見ていた。

布団引きっぱなし、家具らしい家具見当たらず、もしかして・・・

 

YONIGE(;゚Д゚)

 

田丸国に入国してわずか5秒で見てはいけないものを見てしまったかもしれない。

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・・・

2階の田丸さんの部屋、ボロボロの木でできたドア。

鍵は南京錠。万全なセキュリティ体制だ。

部屋のつくりは1ルーム・風呂なしだがトイレは付いていた。

 

 

 

そのトイレがこちらだ。

 

 

 

これは実際の画像ではないが、ほぼこんな感じだ。部屋の角にあるのでいつでもトイレに入ることができる、なんて便利な家だ。

壁はベニヤ板レベルで、となりの人のテレビの音だけでなく、うんちが「ぽちゃん」とリアルに落ちる音もクリアに聞こえた。

音は聞こえたが見えるわけではないのでプライバシー保護体制も万全といえる。

・・・

飲みながら談笑。

田丸さんは色んなことを語ってくれた。

「今年海に一度行った」と話せば

「ばかなべ君、海一回しかいってないん?俺は今年2回行ったで」と被せてくる

「高校のときにカラオケに何度か行ってた」と話せば

「ばかなべ君、カラオケあんまり行ってなかったん?俺は週2回行ったこともあるで」とこれまた被せてくる

さすがだ、すべてにおいて私を上回っている。

また、田丸さんはロック好きで、しばしばロックトークをしていただいた。

「ばかなべ君、ロックはええで。ロックに勝る音楽はないんや。ばかなべ君はロック何聞くんや?」

正直、ロックといえばこれだ的なものはない。だが、ロックな回答が必要だ。

「うーん、そうですね・・・エアロスミスとかボンジョビなら・・・」

「ばかなべ君、ボンジョビはロックちゃうで、演歌やで演歌。クックック(笑)」

ボンジョビが演歌だと初めて知った。不勉強だった。ボンジョビと演歌、両方を軽くあざ笑う田丸さんのスケールはやはりデカい。ただ、念のためボンジョビファンに謝罪しておく。ごめんなさい。

そんな田丸さんからある日、私が連れてきていた女に関するコメントをいただいた。

「ばかなべ君、今はナオンはおらんの?いつも違うナオン連れてきとったやろ?見とったで(笑)」
※ナオンとは女の略です。いや、文字数同じなので略ではないです。とりあえず女性や彼女のことを指します。
「今の女は社会人なんでなかなか連れてこれないんですよねー。」
「そうなんやー。いや、最初の子はまぁまぁやったけど、最近の子はあれやったな(笑)クックック(笑)」

 

 

そろそろシバいていいですか?

 

 

田丸さんは女子のビジュアルに大変厳しく、ブスは一切認めない。大学の女子の評価を聞けば、8割はブス扱い。東証一部よりも、田丸一部のほうがはるかに厳しい審査基準が設けられている。恐るべし田丸市場。

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・・・

そんな田丸さんがもっとも徹底していたことをみなさんはご存知だろうか?

これは付き合いが長い私たちしか知りえないことであり、守秘義務なんてないけども守秘したほうがよかろうと我々が隠し続けた事項である。

今まで世に出ることがなかった田丸さんの最重要機密事項。

今回、特別に読者の方にだけお教えしよう。

・・・

大学の近くにある田丸城、大学に友人はいなかったものの少しずつ知り合いが増えた。

やがて、私たちは差し入れをもって田丸城に飲みに行くこともあった。

さて、ここであなたに問題だ。

差し入れのビールがなくなった。

あなたが田丸さんならどうする?

あなたは一番年上だ。

学年は私より下でも、年齢は田丸さんより私のほうが下だ。

私以外の人間は田丸さんと同学年だが、年齢は田丸さんよりはるかに年下だ。

年下の連中が自宅にビールを届けてくれた。

楽しく飲んだらビールがなくなった。

まだ飲み足りない。

とすれば・・・先輩であるあなたがとるべき行動は?

そうだよな、

それはひとつしかないよな

そう、田丸さんの行動とはずばり

 

 

RUSUBANである

 

 

我々が追加で買いに行くことはあっても、田丸さんは石のごとく動かない。

なぜかだって?

笑止。

あんたは田丸だぞ?

タバコとAVと風俗、それ以外に金を出していいと思っているのか?

甘ったれるな!!!

酒は後輩に買わせればいい。

誰かが買い出しに行くまでタバコを吸ってじっと留守番だ。酒は寝て待てだ。

なお、当時の我々の中で「飲み物がなくなったら田丸さんが動きだすまでじっと我慢ゲーム」は空前の大ブームを引き起こしたが、今まで一度も田丸さんに勝利することはできなかった。

無敵艦隊田丸。

正直、盗むものが何もないので留守番はいらないのでは?もしあなたがそう思ったとしたらあなたは行方不明になるかもしれない。言葉遣いには気を付けることをおすすめする。

ということで、私はこんな田丸さんが大好きである。

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・・・

「ばかなべ君、どうやって彼女つくってるんや?」
「ばかなべ君、俺も中学のときはモテたほうやねんけどな」(絶対うそだとおもいます)
「高校のときはずっと彼女おったんやけどな」(絶対うそだとおもいます)
「俺はばかなべ君みたいに女には妥協できんからな」(しばいたろかと思いました)
「まぁ、そろそろ彼女つくってもええねんけどな」(なんでお前が上からやねん)

あれほど人を毛嫌いし、鎖国戦略をとっていた田丸さんが彼女をつくってもいいと発言。一体、誰目線で語っているのかはわからないが、田丸ファンの女子大生にとっては耳寄り情報ではないか?

「ピンサロはもう飽きたんや、やっぱトーシロ(素人)やな女は」

タバコをふかしながら遠い目をして語る田丸さんはあまりにもハードボイルドだった。

ピンサロ・・・せめてホテヘルぐらい行けよと思ったあなた、もう一度言う。行方不明になりたくなかったら言葉を慎みたまえ。

田丸教徒の私にとって、田丸さんに貢献することこそが正義。よって速やかにコンパを調達。近くの席にいた1年生2人(高橋君、近藤君)も誘って4-4で開催した。

・私のセフレ レベル20(普通・愛想よし)
・A子 レベル8(小太り・岩石岩子・服イトーヨーカドー)
・B子 レベル18(普通)
・C子 レベル22(けっこうかわいい・スタイル良し・王道)

こんなにつまらない飲み会ってあるのかというぐらいに私と私のセフレしかしゃべってなかったコンパは無事終了。

後日、セフレに感想を聞くと比較的イケメンに見えなくもない近藤君はありといえばありだという。

「俺が聞いているのは近藤じゃない!田丸だ!」

私は初めて女に声を荒げた。彼女はびっくりした表情で「田丸って呼び捨てにしてるやん」と意味不明の指摘をしていたがそんなことはどうでもいい、早く田丸の感想を述べよと指示した。

「えー、だって。ていうか田丸さんはちょ」と言った時点で「それ以上何も言うな」とだけ告げておいた。田丸さんはちょっとイケメンすぎてて私たちなんかには無理、そう答えようとしたのだろう。みなまで言うな。ひとついえるのは、B子が近藤の連絡先を知りたがっていたという事実のみだ。それ以上先のことは迷宮入りだ。

いや、そもそもこのコンパの目的は女ではない。

これから田丸さんには長い大学生活が待っている。その大学生活をともにするであろう、高橋と近藤を田丸さんに引き合わせることが主目的だ。来年になれば私は田丸さんと同じ授業を受けることはできない。高橋、近藤、あとは頼んだ・・・・

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・・・

後日、高橋、近藤とともに田丸城で飲む機会があった。

田丸さんもすっかり高橋・近藤と打ち解けているようだ。

これで安心して田丸さんを引き継げる。

よかったよかった。

というわけにはいかない

田丸さんの一言ですべてが一変する。

 

 

「俺、A子ちゃんいってもええ?」

(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)←私、高橋、近藤

 

 

重大発表は突然にやってきた。

聞き間違えでなければ「エーコチャンイッテモエエ?」とおっしゃっていた。

メンツをおさらいしよう。

・私のセフレ レベル20(普通・愛想よし)
・A子 レベル8(小太り・岩石岩子・服イトーヨーカドー)
・B子 レベル18(普通)
・C子 レベル22(けっこうかわいい・スタイル良し・王道)

田丸さんがおっしゃっているA子とは、恐らく「A子 レベル8(小太り・岩石岩子・服イトーヨーカドー)」を指す。

世の中の女子たちには大変申し訳ないが、コンパ後に私と高橋と近藤は自分のことをかなり高い棚に上げて「A子はない」「ありゃ岩石岩子や」などと評論をしていた。

ヒラメ風顔面、小太り、イトーヨーカドー風のファッション。

うむ、九蓮宝燈をテンパってるときに白を引いたようなもの、

一瞬でツモ切りの一手だ。

一方、C子はかわいかった。

むしろ我々が参加するような飲み会にきていただいて申し訳なく、お歳暮でも送ろうかとおもったぐらいだ。

田丸さんは常々、「女に関してはビジュアルで折れたことはない」など、強いこだわりを語っていた。

ヤンマガに出てるグラビア見て「まぁまぁな女やな」と評価するなど芸能人に対しても厳しい目をもっていた。

風俗においても指名料金だけは絶対に支払う、一切の妥協をせんと豪語していた。

そんな田丸さんがA子を1位指名・・・

ありえない!!!!

そんなのはうそだ!!!!

俺たちはずっと今まで田丸さんを信じていた。

当然にC子一択のはずだ!!!

きっと何かの聞き間違いだ。

よって、我々は再確認するため田丸さんに聞いた。

「ははは(笑)またまたご冗談を(笑)田丸さんC子じゃなくていいんですか?(笑)」

「C子?あんなんがええの?」

ブログ読者に告ぐ。

誰がなんと言おうとも、C子よりA子がかわいいのだ。

私と高橋と近藤の評価基準がおかしいのであって、正しいのはすべて田丸さんだ。

決して、無理めの女よりもイケそうなブスに行ったということではない。

なお、その後の調べで田丸さんが素人童貞という新事実も発覚した。

つまり、童貞喪失は風俗であって、風俗以外でセックスはしたことがないということだ。

 

 

正直、想定内だった。

 

 

想定内というよりも、そりゃそうだろと思った。

ただ、ただである。

あんなにプライドが高く、媚びてまで友達などいらないと言っていた田丸さんが素人童貞であることを告白するというのは明らかな変化ではないだろうか?

この話をしていたとき、なんとなくうれしく思ったのは紛れもない事実だった。

この告白を受け、我々は素人童貞課題克服プロジェクトを田丸城で立ち上げた。

そして、これをきっかけに田丸さんの壮大なラブストーリーははじまったのである。

 

つづく。

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コメント

  1. デンデ より:

    なんでこのようなアホ塗れな文章ができあがるんですかね。
    (褒め言葉です)
    ピュア丸さんの新情報も楽しめました。
    田丸一部の格付基準では我々の美的感覚ですら赤子のですね。
    昔の映像で野猿を見かけたのですが、やはりアライさんはかわいかった。

    • bakanabe より:

      野猿の荒井千佳、当時はかわいかったですよねー(゜-゜)
      田丸さん、マジ一番会いたい人ですけど翻って大物になってたら・・・という想像は一切思いつかないです。

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