看護師系連鎖RPG スメソルクエスト 第3話

2.ブサクエⅡ 白浜の神々
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PREVIOUSLY ON BQ (和訳:これまでのブサイククエスト)

 

愛の前ではワキガも無力である

 

初めてその臭いを嗅いだ時は、玉ねぎだと思った。だが、そこにあるのは玉ねぎはなく、きれいにムダ毛処理をされた今井恵理子似の赤石ちゃんのワキ。玉ねぎの皮がへばりついてるわけでもない、透き通るようなワキ。どこか酸っぱくて、どこか沁みるような臭い。目を閉じれば玉ねぎしか思い浮かばない。赤石ちゃんの特殊能力だろう。

正直、最初は戸惑った。だが、赤石ちゃんと枕をともにする機会が増えるにつれて、いつしか玉ねぎが気にならなくなった。玉ねぎの臭いは次第に赤石ちゃんの匂いへと頭の中で変換処理がなされ、その匂いを嗅ぐと興奮を覚えるようにさえなった。どうやら俺は

 

 

玉ねぎの向こう側にたどり着いたようだ

 

 

無論、玉ねぎの向こう側など存在はしないのだが、ここで問題が発生した。赤石ちゃんの実家の都合で彼女は学校を辞めて九州に戻ることになった。そこで俺は悲しそうにする赤石ちゃんを元気づける送別会企画実行委員会を立ち上げた。
第1話の記事はコチラから
第2話の記事はコチラから

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・・・

マジ凹みの赤石ちゃんをどうにか元気になってほしいと思い、ゆかりに相談した結果、「サプライズドッキリ送別会にしてみんなから何かプレゼントを贈る」作戦が決定した。誰もが考えそうな企画だが、こういうのは気持ちが大切なのだ。

とりあえず人集め。俺は高校と大学の友人合計10人を確保。ゆかりは学校や病院関係の知り合いを10人確保。合計20人いればある程度恰好がつくだろう。呼んだメンツには趣旨を事前に説明、みな協力してくれるようだ(持つべきは友やな)。

・・・

送別会当日、俺は赤石ちゃんと神戸でドライブしていた。

メリケンパークに車をとめ散歩。海を見ながら今までのこと、これからのことを話した。

車に戻り、後部座席に隠しておいた花を贈った。

「これから頑張れよ」

赤石ちゃんは泣いた。笑いながら、泣いていた。

志半ばで地元に戻るのはやっぱり悔しいのだろう。

なんとなく良い話のときにアレだが、俺はブスチビのくせに男前のことをやりたがる寒いヤツだと思う。だがそこは許してほしい。だって俺、痛いバカなので。

・・・

夕方になると、俺たちは大阪のとあるお店に車を走らせた。店に入ると、予定通りの席に案内される。料理と飲み物の注文をすませたころ、まず俺の高校の友人が入ってきて隣の席に案内される。

高校「あれ?ばかなべやん?ひさしぶりやんけ!」
ばか「おう!バリ久々やな。」
高校「ていうか何?お前デート中?」
ばか「まぁな」
高校「ほぼSPEED今井やん!なんでばかなべとデートしてんの?目悪いん?(笑)」
赤石「(笑)」

そんなことを話していると、今度は俺の大学の友人が入ってきてまた隣の席に案内され、同様の絡みがなされる。

次はゆかりたちの番だ。まず、ゆかりと友達3人が近くの席に通される。

ゆか「あれーばかなべさんと赤石だ!」(しらこい)
ばか「あれ!ゆかりやん」(しらこい)
女友×3「赤石ひさしぶりー!」(しらこい)
赤石「え、ちょっと何これ(笑)」

次に赤石ちゃんつながりの人間が3人ずつ。もちろん同様の絡み。ゆかりが集めた10人は、全員赤石ちゃんの顔見知り。学校の人間や病院関係の人たちだ。さすがに赤石ちゃんも不自然さを感じ始めた。

ばか「今日は赤石ちゃんのためにみんなに集まってもうてん。」
赤石「え・・(泣)」
ばか「今日は祭りじゃ!」
全員「祭りじゃー!(゚∀゚)!」

みんなで赤石ワッショイ

赤石ちゃん号泣

ゆかり号泣

赤石友人号泣

人を集めるだけで感動号泣を演出する天才プロデューサー、俺のことをそう呼びたければそう呼んでいただいたまったく問題ない。この流れだ、2次会のカラオケではSPEEDの「My graduation」を合唱したのは言うまでもない。最後は女同士が抱き合って泣いていた(青春やな)。

この送別会(コンパ)を通じて、赤石には感動の思い出を、女の子たちには人に何かを与える喜びを、僕の友人には女の子たちの携帯番号を漏れなくプレゼントすることができた。

うむ、あとはみんな好きなようにやってくれ(高校組、大学組はそれぞれ朝までコンパに発展したらしい)。

・・・

その後、愛も遠距離の壁には一切歯が立たず、赤石とは音信普通になった。12月になる頃は、赤石ちゃんの存在は消え、やっぱりSPEEDといえば島袋寛子一択の正常な俺に戻っていた。

そんなある日、朝起きると俺は高熱にうなされていた。さらに体中がブツブツになっている。な、、なんだこれは!!!恐る恐る鏡を見ると、そこに現れたのは化け物と化したブツブツマンである。

 

 

俺の人生、終わった

 

 

俺の生きがいは女に手万すること。それ以上でもそれ以下でもない。だが、俺は今日、ブツブツマンに覚醒した。自分で見るのも気持ち悪い。なんだこいつ、こっち見んなよ。鏡を見ながらマジでそう思った。自分でそう思うのだから、世の中の女全員がそう思うはずだ。

もう手万ができない。いや、風俗に行けばできるかもしれないが、どうせ「またあのブツブツマン来たよ、マジキモい」などと裏口叩かれるのが関の山で、あるとき風俗嬢から「正直、もう来ないでください」などと鬼告白を受けて人間不信に陥っていくのだろう。マジ終わった。

病院に行くとはしか(麻疹)と診断された。ブツブツも残るかもしれないといわれた。医者のくせにブツブツ治せないなんてなんなんだよ。盗んだバイクで走りだしてやろうかと思った。

・・・

発症から3日ほど経過、熱も下がりブツブツもやや収まってきたころ、優子という女からメールが届いた。ていうか優子って誰?そこから始まったが、文脈から優子は赤石ちゃんの送別会に出席してた看護師で、ゆかり経由で俺がはしかになったことを知り、心配になって連絡してくれたようである。

俺はとにかくブツブツマンから普通マンになれるのか、それだけが気になっていた。優子は優しく俺にメールでアドバイスをしてくれた。名前が優子なだけあって、本当にやさしい。看護師は白衣の天使だ。ただ、どんな女なのかは一切記憶はない。

それからしばらくメールラリー。病状もかなり回復し、ブツブツも見るに堪えないレベルから、まぁまぁブツブツレベルに移行。そんなとき「見舞いに行きたい」と優子から連絡がきた。普通なら自宅への見舞など断るところだが、当時の俺はさびしいとすぐに死ぬうさぎよりもか弱いブツブツマン。断るどころか食い気味に自宅住所を返信した。

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・・・

次の日、ビッグマックとフライドポテトを手に持った優子が俺の自宅にやってきた。

・・・優子スペック情報・・・
優子 レベル14 22歳 看護師
・地味で真面目そうな雰囲気のメガネっ子
・ほぼすっぴん?メイク技術2
・細身、スレンダーではなく細身

会うのは送別会以来だが、彼女の印象が「無」であった理由が超納得できた。

芸能人に例えるなら、無印良品で5年連続無遅刻無欠勤で働くメガネ店員(地味)だ。

化粧をしているのかどうかさえ判別できないほどにナチュラル顔面。

大変身する必要はないけれど、もう少しメイクすれば劇的に変わるんじゃないだろうか?と思うがそんなことはどうでもよくなるほどに優子のホスピタリティ精神はヤバかった。

ベッドで寝てる俺にニコニコしながら話をしてくれる。静かな笑顔、やさしい笑顔。人をダメにするソファなみに柔らかい物腰。ああ、もう俺ダメかも・・・

などと妄想を膨らませつつ、なぜ見ず知らずの俺にここまでしてくれるのだろうか?と思い理由を聞いてみたら

 

「私、ばかなべさんのこと気になってて」

 

え?

 

まったくしゃべってないのになんで?と思ったら、赤石ちゃんイベントを仕切ってた姿に好感をもったらしい(顔が好みとか、顔がハンサムとか、顔が横浜流星とか、顔がシブいとか、顔が舘ひろしとか、ハズキルーペだーい好き、いう言葉は一切聞かれなかった)。

それから数分後、

 

 

優子は俺の珍子をくわえていた

 

 

つづく。

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